下の廊下(旧日電歩道)~水平歩道を歩く【立山・黒部】


1日目 黒部ダム~阿曽原温泉


レポはケルト


2013年10月12日(晴のち雨)

下の廊下2013/10/12~14

下の廊下 2013.10.12~14

プロフィールマップ

GPSログ解析

開始日時2013/10/12 05:04:36終了日時2013/10/14 09:16:29
水平距離49.38km沿面距離49.88km
経過時間52時間11分53秒移動時間14時間14分59秒
全体平均速度0.96km/h移動平均速度3.50km/h
最高速度0000km/h昇降量合計2365m
総上昇量773m総下降量1592m
最高高度1498m最低高度591m

写真レポート


黒部ダム放水の瞬間

室堂の紅葉は色づきはじめ、大観峰の紅葉が見頃となっていたので、前日富山からアルペンバスで室堂入り。周辺を散策後トロバス・ロ-プウェイ・ケ-ブルカ-を乗り継ぎ、黒部ダムも散策してからロッジくろよん入り。


AM5:00 ロッジくろよんから、ヘッデン点けて歩き始める。黒部ダムに着く頃には明かるくなりはじめた。


扇沢トロバスのトンネル内車道を登山口の案内板に従い進むとダム下流の右岸側車道に出た。するとダム放水のアナウンスが流れたので急ぎ足で下り始める。


下の廊下のはじまり~

左岸側へと川を渡ると数組のパ-ティも放水の瞬間を待っているところだった。


6時15分放水がはじまった!観光では見られない貴重な瞬間!水のア-チは徐々に大きくなり、2つ目3つ目の放水口からも水のア-チが描かれ始めた。


「間に合ってよかったね」先行のパーティは先を行かれたが、ゆっくりしてから私たちも出発。


新越沢出合

秋だから、道を行くと木の実やキノコが楽しませてくれる。


視界が開けたところに出てきた。黒部川を右手に道を歩いて行く。300m先くらいに先行パーティの人たちが、見え隠れする。なんか道の迫力を感じる。


所々谷側に残る雪渓も崩れそうなア-チを描いていて、自然の造形美。


左岸に道が続いているの分かりますか?

今回はそんなにアップダウンがないから助かるなぁと思っているが、あの高巻きの梯子のとこ大丈夫かなあ?そこだけは心配。


歩き出してそんなに経ってないように思えるところでその梯子が見えてきた。あれもうですか~、先行パーティが3組程いてて、ちょっと停滞気味。


雪渓

梯子を見上げれば、結構垂直やなあ。手が小さいので梯子の丸太を握るのが大変だ。ザックの重さが後ろにかかる。


小雨が降ってきた。そんなあ・・・ まだまだ先は長いのに、もう降ってくるの・・・こんな所で滑ったら、真っ逆さまやん。(T_T) ここは、歯を食いしばって登るが、濡れ始めた垂直丸太梯子は結構きびし~い。


高巻梯子

なんとか水平の梯子となりほっとした。ここが一番の恐怖かも。(高所恐怖症の方は、だいぶ怖いと思います)


冷えてはいけないので、レインウェアを着用。
ここさえ過ぎれば楽しい下の廊下。


左岩壁中央の人が分かりますかぁ?

白竜峡を過ぎた所で、道が広くなり岩壁で雨宿りできそうな所があったので、ここでブランチタイム。


後続から来るパ-ティはほとんど足早に通りすぎて行く。1組が体制を立て直そうと言い立ち止まったので、私達は出発する。


ブランチタイム

写真を撮りながらも、予定通りの時間で歩いている。そのうち雨も止みだした。


そうなると暑くなりレインウェアを脱ぐ。これだけで終わって欲しい。 ちょっこと晴れ間が見えてきた。


川の色もよりいっそう綺麗に見える。前後に誰もいなくなったので、この景観を満喫。


十字渓手前

十字峡手前

道も「わおぉ」と思うところも出てくるが、そういうところは岩壁沿いにワイヤーが張ってあり手を添えれば安心。でもワイヤーが2本なので間に指を挟まないように気をつけないといけない。


途中で道を整備している方たちに出会う。この方たちがいるから私たちはこういうことが楽しめる。感謝の気持ちを込めて「ご苦労様です。ありがとうございます。」とお声掛け。作業の方も笑顔で応じてくださる。土曜日まで作業とは大変やなあ。


また雨が降り始めたのでレインウェアを着る。


十字峡

十字峡の吊橋を渡る頃雨足が強くなってきたので、写真もそこそこにして足を進め半月峡・S字峡を過ぎれば先行パ-ティが仙人ダム手前の東谷吊橋手前で並んで待っている。


吊橋には一人ずつ渡るように表記されているが、雨のせいか皆さんどんどん渡っていく。渡りきり隧道に入った所でランチタイム。この後少し登りがあるから体力をつけておかないと。


食べている間も後続パ-ティが通り過ぎていく。しかもテン泊装備のザックばかり!


半月峡手前

半月峡付近

ちょっと急がねば!、休憩もそこそこにトコトコ歩いていくと関電のダム管理所の中を入っていく。細いトンネル道へと導かれ歩いていたら黒部鉄道の線路と交差している。


高熱隧道は何処なのかな?ここも結構ムシ暑いけど、当時の方々はかなりの重労働だったのでしょうね。建物裏に出て広場の端に行けば登山道となり、ここから標高200m程登っていく。雨足も強く登山道には雨水が流れているし、結構キツイ。

☆関電の黒部見学ツア-に参加してみたくなりました。


半月峡付近

尾根を回り込む水平な道となるが、相変わらず雨足は強い。送電線が見え隠れすると、道は下りはじめるが、ジュクジュク泥泥!滑らないように慎重に下ると「もうすぐテント場や」とpiccoloさん。


下っていくと赤い屋根が見えた。「お~~~やっと着いた・・・、寒いから温泉に入りたいなあ」小屋のお姉さんにテン場代と温泉代1.000円を払い、テント場へ下りるが満杯だった。


どこに張ればいい???? 草地を整地してなんとか設営する。


半月峡~S字峡間

S字峡付近

16時に着いたから遅かった。雨の中、他の方たちが急ぎ気味に行った後を、のんびりと歩いて来てしまったせいだ・・・・設営中、雨のせいで凄く寒くなった。なんとか終えた頃には疲れが出た。ここから5分程降りた所に温泉があるのだけど…。


大雨の中下っていく体力は残ってなかった。ドシャ降りのなか入ってもなあ・・・まっさかこんなに大雨になるとは、テントを張ってからも雨がやむ気配は無かった。


夕食の準備をして、温かいマルタイラーメンと牛めしを食べてほっとする。


阿曽原小屋

阿曽原温泉

温泉入りたかったなぁ、ここの温泉は以前所属していた山岳部の合宿の時に入った覚えがある。


なんやかんやであっという間に20時になっていた。明日は祖母谷温泉テン泊だ。


「明日はゆっくりでいいから」とのお言葉を頂いた。「がっつり7時まで寝よう~」周りはすでに睡眠中・・・。


   2日目は 阿曽原温泉~祖母谷温泉です



室堂 室堂 雷鳥さん
室堂地獄谷 大観峰・立山ロ-プウェイ 黒部平から見た大観峰ロ-プウェイ駅
黒部ケ-ブルカ- 黒部ダム 黒部ダム
黒部ダムから見た大観峰ロ-プウェイ駅 下の廊下 下の廊下
下の廊下・雪渓 下の廊下・雪渓 下の廊下
下の廊下 黒四地下発電送電線 東谷吊り橋
仙人ダム 黒部鉄道の線路を横切る
十字峡
岩壁から落ちる雨水の洗礼!
ナメコ~


2日目は 阿曽原温泉~祖母谷温泉です




[PR]