湯ノ又〜ヒウラ谷避暑歩き〜迷滝落差約80m【大峯】





2008年08月02日(晴れ時々曇り) 
 
                             
昨年7月、湯ノ又〜明星岳〜仏生ヶ岳〜七面山を周回した時に舟ノ川の美しさに感動、是非再訪したかった山域、クソ暑いので避暑歩きできるようなル−トは?ネットで検索しているとある滝のサイトに辿り着く、ヒウラ谷上流部にある迷滝の写真を見て“おおぉ〜絶壁の落ち口からの流れで迫力あるやん!”で迷わず?(f^^)迷滝に決定。

林道を歩けばすんなりと行けるようだがこれは帰りに使う事に、涼しいであろうヒウラ谷沿いを歩き雌滝・雄滝を滝見しながら迷滝
へ行く事にする。
 GPS軌跡           谷と滝のスライドショ−
 
コースタイム(全行程約9時間・全歩行距離約9km)
ヒウラ谷(湯ノ又) 08:10〜10:10名無しの滝(落差約10m)10:45〜12:00Co726m付近(昼食)12:45〜13:00雌滝13:15〜林道14:00〜14:50迷滝15:30〜17:05湯ノ又

←ヒウラ谷。
R168を南下し大塔支所を左折、林道殿野線で高野辻ビュ−ポイント(標高1040m)で展望休憩、高野山や弥山・八経ヶ岳の眺望を楽しんだあとは一気に林道は下りとなり林道篠原線に入れば舟ノ川左岸沿いの道となり対岸にある篠原集落を過ぎればまもなくでヒウラ谷出合の湯ノ又に到着。
舟ノ川の流れを見ると昨年訪れた時のようなほど水量は無く、澱みの石にはなが〜い緑の藻が付着している。
←クモの糸が垂れまくってます。
身支度をしていると早速アブのお出迎え(ToT)森林香とハッカスプレ−で吸血虫対策をしてヒウラ谷の河原を歩きはじめる。
まだ子供のヤマカガシがあっちこっちにニョロニョロ!ここはヘビ天国か(f^^) 相変わらずアブは身体の回りをクルクル飛び回り隙を狙い立ち止まればすぐに襲撃にくるが退治するのも慣れてきた!。
釣り人もあまり入らないのかクモの糸が両岸の樹から河原の石へと縦横矛盾にぶら下がっている、またここのクモの糸が太くて粘っこく木の枝をグルグル回しているとまるで綿菓子作りをしているかのようである(^^*ゞ。

←ニュウジャ淵
所々にある淵は透き通るエメラルドグリ−ン、しばらく水面を眺めているとなぜか美味しそうなゼリ−に見えてきたりもする(^^*ゞ。
大きな岩が目立つようになると先には両岸壁が現れ小さな滝とふか〜い淵があり泳がなければ進めない!巻き道は?おっ左岸から巻けそう!斜面に取り付くとテ−プがありました。
倒木を跨いだりしながら登れば簡単に巻く事ができました、ここからは広くなだらかな谷が続いていそうです。
←名無し滝と大きな釜。
ゴロゴロ大岩小岩を乗り越えながら進むと岩肌を流れ落ちる落差約10m程の滝と綺麗な水を貯める深く大きな釜が現れ“ウワァ〜ムチャ綺麗〜”と思わず声が出てしまう。
釜の深さは5m以上!丁度ヒキガエルが潜水していったがかなり深く潜っていっても見えるほどの透明度!、足元ではミヤマカラスアゲハが岩上に貯まった水を吸っているし、ニョロニョロ君も岩間に入っていく姿も。
ここで30分の大休憩となってしまう。

←名無し滝を高巻き中。
さてこの滝の巻き道は?左岸は絶壁なので滝横の右岸斜面から巻けるようなので少し戻り対岸へ、滝下に寄り道してから斜面へと取り付くがすぐに岩屋が行く手を阻む、見渡せば岩の右を巻くように細いトラロ−プが残されておりロ−プ頼りにへつりながら身体をくねらせたりしながら回り込むと滝横を通り植林の中へと飛び出したが先ほどの岩屋を左へと回り込めば楽に巻けそうな雰囲気であった。
←綺麗な淵沿いで昼食。
ここからはゴロゴロ岩はほとんどなく岩盤上歩きが多くなるが時々滑りそうになるのを堪えながらなだらかな谷歩きとなる、岩間を流れる小滝が数多く現れ、透明感溢れる淵は岸をへつったりしながら上流へとゆっくり足を進める。
小さな淵の連続ばかりだったが光が射し込む一回り大きな淵とその先の小滝が絵になるようないい場所にやってきたところで昼食とする。
場所を確認するがGPSの衛星捕捉感度は悪く現在地の誤差も大きいので地図と周囲の地形で確認すると100m先が雌滝前でもある三岩谷との分岐のようである。

←雌滝。
平な石に腰掛け昼食にするが身体にまとわりつく虫もほとんど居ないし、ひんやりとした空気が心地よく居心地は最高である、下界では今日も猛暑が厳しいんだろうなぁ!食後は水遊びしようと思っていたが水の冷たさに上半身浴だけでもすっきりしたのでザックを背負い目と鼻の先の雌滝へ向かう。
岸壁が見え始めるとそこは三岩谷との出合、見送ればすぐに垂直に切り立った両岸壁の間をトユ状に流れ落ちる雌滝が目の前に現れる、上方の奥を見れば木々の間から僅かに滝の流れが確認でき雄滝のようである。
←三岩谷。
この雌滝も沢装備がないと越えられそうにないのでさきほどの三岩谷に入ってから右岸斜面に取り付く予定だったので出合へと戻り三岩谷へと入る…が谷幅が狭く岩がゴロゴロで水も岩間を流れヒウラ谷とはまったく異なる様相である、大岩を乗り越え数十m進むと5mほどの滝が現れる、登山靴では登れそうにないし右岸斜面の傾斜もきつそうなのであっさり出合までUタ−ン、次の案は考えていなかったから地図をしばし眺める(^^ゞ、ここからはいったんヒウラ谷右岸の林道まで上がるしかないなぁ!少し下流まで戻ればなんとか上がれそうな等高線なので戻る事にする。

←林道から見える迷滝。
昼食した場所まで戻りチョロチョロ水が流れる天上グラ谷東の支谷へ、小岩が多いが傾斜もきつくないが本日はじめての急登、こんなところにも途中トラロ−プが垂らしてあったのには少しビックリ!汗だくになり何度も水分補給しながら35分ほどで林道の道抜けした場所に出る。
林道といっても廃林道で荒れ放題であるが私にとっては高速道路、右下からは雌滝や雄滝の滝音も聞こえるが雄滝に下りるのは又の機会という事で先に進むと右手の木々が途切れ、森の中にV形絶壁が見え中心を二条の水が流れ落ちる迷滝の姿が現れる。
←迷滝。
所々道抜けした林道をハイペ−スで進めばやがて終点となり谷の岩盤状を流れる水を横切りヒウラ谷へと下り左岸へ、踏み跡やテ−プもあるので辿って少し登ればいきなりド〜ンと迷滝が真正面に見られる場所に飛び出した(゜▽゜;) !思ったよりスケ−ルがでかい!。
水量が多ければ二条の流れがほぼ均等なのですが今日はまったくの水量不足、それでも断崖絶壁から流れ落ちる落差80mは見物である、滝下の岩盤はテラス状に広がっており滝壺のようなものは無い。

←迷滝上部。
滝の右側から回り込めるようになっている、濡れているところはツルツルとよく滑るのでソロリソロリとヘッピリ腰でゆっくり滝下近くへ行こうとしたがヤ・バ・イ…ア・ブ・ナ・イ!ツルンといったらそのまんま滝の最下段から一気に深くえぐれた谷へと滑落していきそう\(>o<)/!なので安全なところまで。
滝下近くまで行き見上げるがこれで水量が多ければ迫力あっただろうに、しかし秘瀑と呼ばれるに相応しい滝じゃないかなぁ〜と思います。
紅葉の季節も綺麗だろうぁと感じつつ林道へと戻り、1時間半で湯ノ又へと下りてきました。

この透明度 澄んだ淵 さすが大峯の谷
名無し滝上部 迷滝最下部と切れ込んだ谷 ウチョウラン
イワタバコ ミヤマカラスアゲハ スミナガシ












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