大又〜池木屋山
(1395.9m)
2004年05月23日(曇り後雨)
単独
(奈良県)
                             

池木屋山は明神平の北東、台高山脈のほぼ中央に位置している。
三重県側宮の谷からのル−トは充分日帰り可能だが、明神からのル−トにこだわる
理由が一つあった、『高見山〜池木屋山への縦走ル−トを繋げる』ことでした。
前回明神岳から左折れして桧塚に向かった際このル−トから日帰りで行けないものか
とネットで調べると囲炉裏のEさん達が明神平でテン泊して行かれてるのを参考に、早朝
から行けばなんとかなるかもしれない!と思い行程時間を12時間とし、往路のタイムリ
ミットは11:00と決める。
当日03:10に目覚ましをセットし03:50に自宅を出発、まだまだ真っ暗だし星も見えない
よ〜今日は晴れじゃなかったのかなぁ?などと晴れる事を願いつつ、ほとんど信号に止まる
事も無く(点滅の為)04:30分大又林道終点に到着。山歩きに適した場所に住んでるなぁと
つくづく感じました。


台高の奥地で日本の森を見る スライドショ−

コースタイム  (全行程約11時間20分)
大又林道04:40 →明神平06:05 →明神岳06:30→笹ヶ峰06:50→千石山07:30
→赤倉山08:50 →千里峰09:05 →霧降山09:25→池木屋山(昼食)10:05〜10:25

→大又林道16:00

画像をクリックすると大きな画像を見られます。
周辺地図 3D地図 コ−ス断面図

←緑鮮やかな明神平。
朝早いので汗の出る量もマシだろうと思ったが、何の事はない歩き始めて15分後にはTシャツ1枚になる。
クモの糸やぶら下がっているシャクトリ虫を払いながら、ひっそりと静まり返った明神平到着。5月に訪れるのは初めてなのでその美しさに感動してしまうが、今日は長丁場なので先を急ぐ事に。
明神岩でうっすらと太陽が見えてきたので、晴れてくれるかと期待しながら明神岳も過ぎる。さぁここから未踏の地、少し下りブナの林の中を上がった所が笹ヶ峰山頂、広いですが展望は無し、でも周辺にはギンリョウソウがいっぱい!。
←笹ヶ峰を過ぎると日本の森が…。
一息ついた後歩き始めてこの森が目の前に現れた時、自然とシャッタ−を押していた。この出会い、感動があるから山歩きをしてるんだろうなぁと。
ここで一旦下り痩せた尾根道もある所などを登ると千石山。写真だけ撮り先に進むと本日一番の下り坂、足元は粘土質なのでステッキをフル活用して下るが、“ズルッ、グニャ”とステッキが折れ曲がってしまった!アルミなので元に戻すと“ポキッ!”(T△T) そんなぁ…まだまだ先は長いぞ〜。

痩せた尾根道。
手袋をはめて木を握りながら下りきると水場・テン場があり少し休憩する。
ここからまた登り返しだ、沢の音がだんだん遠のいていくとやがてシャクナゲのトンネルがあり枝をかき分け登り詰めると赤倉山、予定時間より少し早いのでホッとする。
ここからは何度かのアップダウンを繰り返しながら、千里峰・奥野平峰のピ−クを過ぎると霧降山ピ−ク。写真を撮っていると“ガサッガサッ”と池木屋山の道から足音が聞こえる。
←池木屋山(^▽^)V 
何が来るん!じ〜と見ていると、2人の男性でした!先方も驚いた表情で、大又から来たと言うと更に驚かれていた。先ほどの水場でキャンプ、空身で池木屋山まで行って来たと。
“ここから1時間も掛からないですよ”と言われ、ラストスパ−ト!。少し下るとやがて池?沼?が現れる、山名の由来にもなった‘木屋池’を左に眺めながら少し登ると平坦な場所に出る、ついに池木屋山山頂 貸し切りですV(^-^) ヤッタ♪
予定より1時間早く到着。少し早いがオニギリを食べ始めるがなんとハエや虫の多いこと、檻の中の動物みたいにウロウロしながらの忙しない食事に(T△T) 。食べ終わると今度は急にガスが出てきて周囲が白くなり、雨でも降ってきそうな冷たい風も吹き始めたので早々に来た道を戻る事に。

←唯一の展望写真。赤倉山から千石山を望む
水場付近まで戻ると右膝が痛くなり始めた、2年前高見山でくねったのが復活しだしたみたいなので休憩してると、往路で出会った男性が後ろからやってきた、“やはり追い抜かれましたね!”と言われるが、“ここからは僕もゆっくりペ−スですわ”と3人で歩き始めるがそれも笹ヶ峰まで。今度は右膝をかばう左膝まで痛くなりだしたので先に行ってもらう事にする、何度も休憩しながらやっとの思いで明神岳まで帰ってくると“ホッ”としたが今度は横なぶりの雨が降り出したが明神平に着く頃には風は収まるが両膝の痛みから変な歩き方をしてるせいなのか、腰もだる痛くなってきた。“歩く姿にカッコつけてられないわ〜”てな訳で、妖怪‘子泣きじじい’のカニ歩き姿で林道まで下山し、我が車が見えたとき愛おしく思えました。

今回の山行は距離的に少しハ−ドで、ステッキが1本折れるハプニングもあり明神平からの下りがどれだけ辛く長く感じた事か。帰りの車中で“あのコ−スは2度と行くか〜”と思ったのに、家で写真を編集していると“こんなに澄んだ森やったんや〜”と、山歩きを始めて良かったと実感。紅葉の季節に又訪れたくなってしましました。

他にも名無しのピ−クを幾つ踏んだかなぁ?(~ ~;)ウーン
  明神岳 1432m   笹ヶ峰 1367m  千石山 1380.3m
  赤倉山 1394m   千里峰 1340m  奥野平峰 1320m
  霧降山  1360m 池木屋山 1395.9m


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