明神平の白銀は春の陽気〜【北部台高】


トイレの神様も現れる?



レポはケルトさん

2011年02月06日(晴れ)
毎年1月明神平に訪れている、今年は例年にないほど積雪が多いようで楽しみにしていたが、林道を塞ぐように植林の木が倒れていて、5日現在の道路情報でも大又Pまで入れない。

入山をあきらめていたが、少し下の貯水池前広場までは入れるようなので、そこからでもいいから行ってみようと久々の明神平へ〜〜〜。

林道歩きが長いので早めに着く方がいいなと7時過ぎ現地着、貯水地前広場はすでに10台程停まっていて、この先通行止めの看板も出ていた。少し先の橋の横に駐車する。

用意をして7時45分出発〜、歩いていると後ろから2台車が通り過ぎて行った。
「大又Pまで行けないのにね」
「まだ行けないはずやから戻ってくるやろ」とのこと。

でもなかなか車は戻って来ない、「もしかして行けるようになっているのかなあ?」と思っているうちにまた1台通過する車が、少し先で止まった、どうしたのかなぁ?横を通り過ぎようとすると車の窓が開き中を見ると囲炉裏の方々5人、びっくり!!(@_@;)今日は、石ヶ平谷から登って行くとのこと。

林道には除雪された雪が残っている、普段は車で通過するところだけど歩いてみるのもいいものだなぁと感じた。
「あれ、この辺に倒木があるはずなんだけど?重機のタイヤ痕が雪道に残っているからどけたのか?」とpiccoloさん。
google maps   こちらで書き込みお待ちしていま〜す♪管理人@ケルト&piccolo
←明神滝。
もうすぐ大又Pだ、見えてくると数台止まっているではないか〜〜〜なんてこった〜(>_<) 悔やんでも仕方ないので気にしない!スキ−やスノボを担いだ若者も居る。
今日のお天気は、ピ−カン晴れー 青空が広がっている!。
明神滝が見えてきた。綺麗に氷爆している「わ〜きれい〜アイスブル−〜いい感じ〜」しんどくなってたけど元気挽回!!「よ〜し頑張って登るぞ〜」という気にさせてもらった!雪道だけど結構歩きやすい〜あっという間に水場まで来た。もう少しで明神平だ〜冬枯れの木々の間からはあしび山荘もよく見える。
←明神平。
風もなく寒くない、あら!山荘の周りに雪がない!土が見えてるやん、東屋は積雪で半分以上埋まっているけど。今週は暖かったから心配していたが、こんなことに。

斜面にはいくつものトレ−スがついてる。
私たちは、三ツ塚手前まで登って誰も足を踏み入れていない森歩きを開始〜、スノーシューを装着して誰も歩いていないところをサクサクと行くが、この暖かさで木々たちの樹氷は落ちていて去年のロマンチックな森とは全然違っていた。でも新雪を歩けるだけでもここまで来た甲斐はあるかな!

←三ツ塚・前山方面へ。
森の中の岩に腰掛けランチタイム!無風で暖かいんだけど、もし寒かったらと思い簡単に済ませられるように、前回と一緒でコーンスープとカレースープにフランスパンを浸して食べるということに。

沸かすのが大変そうと思っていたので、魔法瓶にお湯を入れてきたのを使ったので超簡単で短時間!カレースープに牛筋を入れてちょっとお肉系もありでお腹は満足〜。
「ここからどうするの?」とpicoloさんに聞くと、天気もいいのでここから前山に登り薊岳への稜線歩きして大又林道へ直接下るバリルートを行くということに。この時までは後に起こる恐ろしい体験を想像すらしていなかった。
←静かな森歩き。
ルンルン楽しくスノーシューで前山を過ぎ、その先の稜線もまだスノーシューハイク、登りもヒ−ルリフタ−のおかげで楽々。

前方に数名の登山者が見えると、それは朝林道で出会った囲炉裏メンバ−。苦労しての登りだったようで、その後私達も苦労するとはこの時は思ってもみなかった。
少し時間が遅くなっていたので、予定していたタイコドウ谷左岸尾根の一つ手前尾根を下る事に。尾根に下りはじめてすぐに、急勾配でスノ−シュ−では下りにくくなり。つぼ足で植林帯を下りて行く。

←前山から見た水無山方面。
ズボズボ加減がだんだん深くなっていく、最初は楽しかったけど、次第に楽しいの次元では無くなってきた。北斜面となっているので積雪は深いまま。

どこまでこれが続くんだろう?piccoloさんもあまりの雪深さに北尾根へのトラバ−スを断念し最短で林道に下りられる北東尾根へ、これが悪夢のはじまりだった〜。

雪の下には倒木もあり何度も股下まで“ズボッ”少しでも雪の少ない沢を歩けば苔でよく滑り何度も“ズドン”四郷川の川音も聞こえもう少しで林道というところまでなんとか下りてきたけど、沢は2m弱の岩の段差があり危険と判断する。
←薊岳への稜線歩き。
「尾根に取り付こう」と下りてきたところを少し戻る事にするが、これがなかなか厳しいところを登り返ないといけなくシュリンゲを出してもらって慎重に登って行く。

尾根芯までは15m程のトラバ−ス、今までに体験した事のない急傾斜のトラバ−ス!“足を踏み外すと…”と考えたので、はじめて山での恐怖を感じる。

piccoloさんも慎重に一歩一歩足場を確保、恐る恐る足を進める私に指示していただいたので、落ち着いて尾根芯へと辿り着け一安心。

←稜線から南の展望(台高の尾根)。
でも、まだまだ林道までは超急傾斜が続く!、木を頼りに慎重に下りて行く、緊張感をもったままなんとか林道に降り立ち、ほっとした。二人共怪我なく無事に降りて来られてよかった〜。擦り傷とスパッツは破れてしまったけどね。

あとは、駐車場までひたすら歩き、すぐに大又Pに着いた。朝見た車はほとんど居なくなっていたが、2台のマイクロバスとワゴンのタクシーが停まっていた、後は6〜7台くらいが帰る身支度も終わってる感じだった。私たちは、まだ下の方まで歩かないといけない。たんたんと林道を歩いて行き林道沿いのトイレをお借りする。
←帰路の林道はドライに。
そこへトイレ掃除しに来たおばちゃん(大又集落の方かな)が、「下の貯水池駐車場まで乗せていってあげますよ」とおっしゃってくださった。
今上がってこられたとこなので「歩きますので」と言ったが、早速乗れるようにと、下の水汲み場で汲んだペットボトルをどけて座席を空けて下さっている。

違う意味での「トイレの神様だ〜なんてありがたい!!(T_T)」 お言葉に甘えて送っていただいた。16時過ぎ駐車地に着いた。「ありがとうございました。大変助かりました」とお礼を述べると、笑顔でトイレへと戻って行かれた(週1〜2回掃除されてるそうです)。
←東屋前で。
わざわざ送っていただき、ほんとにほんとに感謝、人情を感じる出来事である。

私たちが片付けている間に、マイクロバス2台と何台かが通り過ぎたのでやはた温泉は満員かもと思っていたら、案の定温泉前にはマイクロバスもあり満員満車状態。こりゃ無理やねと榛原の美榛苑で汗を流し、帰途に着きました。

今日は、いつになく疲れたのでした〜。ある意味下山の最中は怖かったけど、田舎のおばちゃんの人情にふれる好い経験をしたと思いました。

サクサク 超簡単昼食
三ツ塚分岐












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