燕岳(2762.9m)大天井岳(2922m)常念岳(2857m)【北アルプス表銀座】


夢の世界へようこそ~☆



山の神に守られ、槍を眺めながら テン泊縦走


レポはケルトさん



全行程 2011年8月13日~15日の1日目
1日目
8月13日(晴れ時々曇り)
中房温泉登山口04:00…07:00合戦小屋07:30…9:00燕山荘(テン場にて幕営)幕営後10:00…11:00燕岳11:10…11:50燕山荘テン場
2日目
8月14日(晴れ)
燕山荘05:10…蛙岩05:55…大下の頭06:10…切通分岐08:00…08:30大天荘(ザックデポ)09:00…09:08大天井岳09:25…09:30大天荘…東天井岳直下10:40…横通岳直下11:50…12:40常念小屋(テン場にて幕営)
3日目
8月15日(晴れ時々曇り)
常念小屋07:00…08:15常念岳09:10…09:50常念小屋(テント撤収)11:15…胸突八丁12:25…笠原沢12:55…13:15烏帽子沢13:35…王滝ベンチ13:55…山の神14:30…14:45一の沢登山口

今年は久々に北アルプスに行きたい~☆彡花崗岩の造形がおもしろそうな燕岳がいいなぁとpiccoloさんに相談!piccoloさんもコマクサを見たかったそうで燕岳に決定。

そこからいろいろと調べてもらうと、天気が良ければず~~と槍を見ながら縦走出来るそうなので楽しみも倍増。

一昨年は北岳縦走のはずが、久しぶりのテン泊荷物にバテバテ、北岳までなんとか行けたがそこから先には進めなかった・・・今回はバテないように6月から体力作りのため週に2回、ランニングをはじめた。

出発前の土日は、ボッカ訓練のためテン泊オフもして、当日に備えた。

ただ計画をたてた後に、今年の山の雑誌の夏山特集で1面に燕岳を取り上げてるのが多かったので、凄い人出になるんじゃないかというのとここ最近の天候が不安定続きと、昼夜の寒暖の差が不安材料となる。
軌跡ログ コ-ス コ-ス断面  書き込みお待ちしていま~す♪管理人@ケルト&piccolo
1日目スライドショ-はこちら
←中房温泉登山口。
テン泊の荷物でしかも三大急登と言われる燕岳までの道のり、自分のせいで渋滞を引き起こしてはいけないのと、テン場確保のため早出の出発とした。

中房温泉登山口に3時45分に到着。まだ真っ暗闇の中誰もいない。「やった~これで心おきなく歩けるわ~」ヘッデンを点けて4時に中房温泉登山口を出発~。

前後に誰もいないのでマイペースで歩ける、これでテン場確保も確実だし、気持焦ることなく歩ける幸せをかみしめながら、重たいザックで足を痛めないためにもゆっくりと登って行く。今回のザック重量はpiccoloさんが20kg弱、私は15kg。
←第一ベンチ。
寒さに弱い私は、防寒着があれやこれやと必要だし、食料はすべて自炊の為に間引けるものがなくこれ以上減らすことが出来なかった。

たたんだお絞りタオルを両肩に入れ、少しでも重さが肩に食い込まないようにした。しかし道に馴れることもないまま、いきなり急登が始まるので息が上がる。

ゆっくりゆっくりと進んで行くと第一ベンチに4時40分に到着。少し休憩をしていると単独のテン泊らしき方が登っててきた。

早々に休憩を切り上げて、第二ベンチを目指す。だいたい30分ごとにベンチが出てくるので、休憩はとりやすい。

←第二ベンチ。
この登りは、木の根っこや木の階段が多い。
第二ベンチに5時15分に到着。ここで先ほどの単独の方が追い越していく。空もすっかり日が昇ってきて明るくなってきたのでヘッデンをはずす。
第三ベンチに5時55分到着。なんとかいい感じで来ている。この時間は単独で登ってくる方が多い。多いと言ってもこの時点で3人。
ここで大きなテン泊の荷物で足早に来る若者が来た。嵐の二宮君に似ているその彼は少し上で休憩をとっている。「足早いね~」と声をかけると「後からお母さんが登ってくるから、先に行ってテン場を確保して迎えにいかないといけないんです」とのこと。
なんていい子なんだろう~ 朝から感動~(@_@。「がんばってね!!」と私たちは先に行く。
←合戦小屋まで3分。
06:40富士見ベンチまできた。合戦小屋でスイカが待ってるわ~と少し休憩をとって頑張る。「合戦小屋まであと7分」「合戦小屋まであと3分」のプレ-トを見つつ、とうとうやってきました合戦小屋~7時10分くらいに到着。「お~(^O^)着いたで~スイカ食べなきゃ~」と早速スイカを購入!!。

水分の多い甘い~スイカはおいしい~~~ 種をピュッピュと飛ばしながらたいらげる。「ふっ~」と一息ついて改めて周りを見る。

合戦小屋は小綺麗である。トイレ用の手洗いバケツもあるし、スイカ食べたあと用の手洗い水の入ったバケツがある。なんて親切!!働くお兄さんたちも朝から笑顔!!気分いいね~♫
←見えてきました燕山荘。
ここらへんで燕岳から下山してくる方たちが結構休憩をとっている。
30分くらい休憩をして、燕山荘のテン場を目指す。途中で嵐の二宮君似の若者に抜かれ「がんばって~」と声を掛け合う。

いい天気だ~~~、ふと周りの景色を見ると槍ヶ岳が見えた!!わあ素敵なお姿~、4年前西鎌尾根から槍ヶ岳に行った時は、双六山荘から天気が悪く視界ゼロの中、槍ヶ岳の小屋に着いた時は危険だから穂先に行けずで終わったので、その姿が見られて感動この上なし!!。

荷物の重さも忘れて、お天気がいいので景色も抜群!!どんどん登って行くと白い砂地も現れてくる。

←大パノラマ。
もう少しいったところから赤い屋根の燕山荘が見えてきた!!「カトマンズの寺院!!」を見たような感覚を覚える(行ったことないけど、そんな気分になった)「うわああ~燕山荘が見えた~めちゃ素敵な小屋やね~」とテンションあがりまくり(^O^)/見えたのはいいが、近いようでなかなか到着しない。ここにきてゼ~ハ~してしまう。
テン場は余裕で確保出来そうな時間なので、焦らず頑張る。

9時半すぎ燕山荘テン場に到着~~~~予定時間より早く着いた! あの若者はテントを張り終えている。早い~ 今からお母さんを迎えに行くとのこと。「えらいね~気をつけてね」私たちもテントを準備をする。piccoloさんに「燕山荘にテン場の申請をしてきて~」と言われ、テン場から階段を上がり稜線上に出ると、槍・裏銀座の山並みが!!さすがアルプス!スケ-ルが違いすぎる~~!!。
←テン場の一等地かな?。
わああぁ~~~これまた凄い~~~猛々しい山々が見える!! 右側を見れば燕岳の花崗岩の景色!」めちゃくちゃ贅沢な景色。「こんな景色が見たかったのよ~~~~」と一人で感動♪~ テン場の受付をしてpiccoloさんに上の景色が凄いよと力説。
テン場も見晴らしのいい場所が確保できた。

今のところお天気は快晴だが山の天気は変わりやすいので、早々にテントを張って燕岳を目指す。サブザック一つなので身軽~~。

クルクル回りたい気持ちを抑えて、花崗岩の造形に酔いしれる~、緑のハイマツと白い砂のコントラストは写真以上に美しく、別世界にやって来た~、めくるめく感動が次から次へと凄い~~~。

「あっあれがイルカ岩やね、確かにそう見えるねえ、他の人の写真で見るより思っていた以上に大きいねえ」、「眼鏡岩はどこ~」と写真撮りまくり!!

←正面に燕岳。
向こう側に見える景色も最高、コマクサも白い砂の斜面にたくさん群生している。燕岳山頂に11時に登頂。バンダナショットを撮る。山の上にこんな変わった世界があるのが不思議~、北燕岳も行く予定だったがガスが上がってきたのでテン場に戻ることに。

「すごい♪すごい~♪」という言葉しか出て来ない。
テン場へ戻る途中であの若者がお母さんとお姉さんを連れてやってきた。「御苦労さま~」と声をかける。


お昼ご飯の前に燕山荘見学~、まずは燕山荘名物のケーキをアイスミルクと共に頂く。モンブランとフル-ツケーキ。山頂で食べるとまた格別!いい景色を眺めながらまたまた贅沢~。
←(^Q^)アーン。
小屋の御手洗いを借りる、手入れが行き届いているので、すんごい綺麗~、洋式トイレもある。
宿泊部屋も見に行ったら、今まで見た小屋の中で一番きれいかも!!清潔感があり、過ごし易そう。泊まりたい山小屋NO1も納得!!。

外に出てくると14時くらい、人の数も結構増えてきてテント場も満杯、テントを少し移動してもらったりして設営しているので、ひしめき合っている。
私達の場所は端っこだが、展望が良く安曇野の街が見下ろせ、登山道が見える一番良い場所。
テントに戻り、お昼にするには中途半端なので17時にお昼兼夕食とすることにして、登ってくる人たちを眺めながらぼ~っとタイム。

←9時過ぎはガラガラ。
15時ごろ結構暑くなってきて、テント内で横になりたいが暑くて入っていられない。うちわをパタパタしながら外にいるしかない。
「暑い~~」下の方からガスが上がってくると少し涼しくなるが、すぐに消えてしまい暑くなったりの繰り返し。もっとガスよ!ここまで上がって来~いと念じるが来ない。寸前の差なのに・・・。
もう16時だというのにまだ登ってくる人たちがいる。小屋泊まりの人たちは余裕の時間に登って来られるからいいなぁ。

最近は登山者の服装もカラフルになってきて、いろんな人の着こなしを見るのも楽しみの一つだ!!。
周りがガスで白っぽくなってきてもカラフルな色って映えるので、見ているだけで楽しい気分にさせてもらえる。
←コマクサ斜面!。
しかし、この時間になってもまだテン泊者は登ってきている、お盆だからテン場は満杯なのに無理矢理張っている。合戦小屋で燕山荘テント場は一杯の案内があっただろうに!。

登ってくる登山者を眺めているそんな時に一つのドラマが・・・登ってくる中で女の子が荷物も持たず、うなだれながら歩く姿、見ているともう歩きたくないみたいなふてくされた感じ。

その3mくらい前を歩く一人の女の人、背中のザックを見るとやたら大きい!よくよく見ると二人分のザックを背負っている。
その女の子の連れのようで、その子のザックを背負っている。

←コマクサ。
その女の人が少し先を行っては、振り返り女の子の様子を見ているが手助けすることなく重たそうなザックを背負い、小屋へ上がって行った。
女の子は、1.2歩歩くのがやっとのような状況。あの女の人は降りて来ない。piccoloさんに「手助けしに行った方がいいよね、スポーツドリンク渡しに行こうかなぁ」と言ったら、「どんな理由であの女の人が戻らず、手助けしないのか僕らには分からないから、手出ししてはいけない」と言われ、しばらく様子をみる。
小屋までの階段で女の子は座り込んでしまった。見てるとやきもきしてくる。女の人は階段横のテラスから見守っている。15分くらい待っても女の人が来ないのが分かったようでやっと腰を上げて1歩1歩登って行く。階段を上がりきったのを確認して「あ~良く頑張ったね~」と心の中でエールを送る。
←泊まってみたい山小屋No1。
いろんなドラマがここにはあるんだろうなあと勝手に想像する。
夕食用の水を小屋に買いに行く。1リットル200円 3リットル分買う。

いい時間になったので、夕食の準備!!その最中に、夕日を背にした何人かの人が稜線で、手を振ったりカメラを構えたり、「あれはブロッケン現象が見られるんじゃないか?」と慌てて、そこに行ったが少し遅かった・・・何人かの人たちは雲に映る影が見れたようだ。羨ましい~。
テントに戻り今日の夕食は揚げそばに中華丼のレトルトをかけてご飯も炊く。量が多いかなぁと思っていたが案外ぺロりとたいらげた。「やばい!胃が大きくなっているのでは」と気にしたが、へばっちゃいけないから今は気にするのはやめとこうと思い直す。
結局、今日は雨も降らずいいお天気が続いていた。

←夕食です。
日も沈みかなり涼しくなってきて、小屋へトイレを借りにく。なんというタイミング!!丁度、小屋のご主人が食堂でホルンを吹いている最中だった。なんてラッキー、長居は出来ないので少しかじり聞きしてテン場へ戻る。

綺麗なお月様が顔を出してきた、月明かりが明るい~、星も少し見えてきた。
テントに入って、筋肉痛にならないようゼノールを塗りたくり、明日も早く行動するために20時頃寝る用意~(-_-)zzz初日からいい出だしだなんて思っていると、隣のテントの声が聞こえ、今日は「国際宇宙ステ-ションがこの上を通過する」というのが聞こえてきた。
そういえばなんちゃら流星群も今日見られるはずだと思い出す。
←昼頃にはすでにこんなんです~(;゜゜)。
耳をすまして聞いていると、あと数分で見えてくるというので、おっと!これは寝てる場合じゃない!(;一_一)、ノソノソテントから出る。

夜空を見上げる事数分で、ほぼ真上を1等星くらいに輝く物体が夜空を一直線に移動してこちらに来ている!「本当だ~見えた~」「速度は凄く早いねえ」と見えなくなるまで3分くらいだった。
このテン場の場所もラッキーだった。その人から離れていたらそんな情報も知らずに夢の中だったでしょう。
わずかな人たちだけで見守った、夜空にまたたくショ-でした。

さあ本当に寝なきゃ明日が起きられない~とご就寝(-_-)zzz、が夜中の2時くらいにトイレに行きたくて目が覚める。

←雷光です、光る間隔が長いですが…。
もしかして、お外は満点の星かも?と外へ出る、光々とお月さまが照っている中、星はそんなに満点ではなかったが、登って来た側方向のお空がビカビカ光っている。

こちらはお天気がいいのに向こうの方は雷光?すんごい勢いでピカピカ!これは写真に撮らねばとシャッタ-を押すがこれじゃあ判りにくいとム-ビ-で撮る。
いいのが撮れたと自己満足!!これに気付いているのは、私だけのよう、みなさんお眠りの最中~、これまたラッキーだ。

さあ本当の本当に寝ないと~、明日は大天井岳・常念小屋までの稜線歩きが待っている~。       

第三ベンチ 富士見ベンチ
燕岳 めがね岩
燕岳山頂 イルカ岩はスライドショ-で
合戦小屋~燕山荘間から
2日目











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