高見山の樹氷と麓の炭酸間欠泉(さくら咲く温泉)【北部台高】


イカロスの翼のような樹氷と間欠泉ポコポコ(-。-)y-゜゜゜



レポはケルトさん

2011年01月23日(曇時々晴れ)
奈良のお山はいろいろと登っていたが高見山にはまだ行ったことがなかった。piccoloさんが「高見山の樹氷はすごいよ」と先々週に行った三峰山から見えた高見山を見てそう言った。どんなすごいのか見てみたいと思った。

次の山行は、樹氷の高見山に!プラス日本に3つしかない炭酸間欠泉
(所有者:潟−ピア様の許可をいただいています)とやらも見に行こう!のおまけ付き。

樹氷の高見山は関西では人気スポットらしい。たくさん登ってくる前に行かないとゆっくり鑑賞は出来ないだろうし、避難小屋にも入れないと寒くて昼食が悲惨そうらしく、杉谷バス停近くのスペースに6時45分に到着。先に車が2台止まっていた。
6名のパーティの人たちが歩き出しているのが見えた。7時前に私たちも歩き出した。

今日はお空が曇りがちだがそんなに寒くもなく、登山道をたんたんと登っていく。先行のパーティから15分ほど遅れて行ったので先に歩いている人の姿は見えない。

google maps   こちらで書き込みお待ちしていま〜す♪管理人@ケルト&piccolo
←登山口集落。
雪の登山道を歩いていると小学生の時に耐寒登山をしたことを思い出した。あの時は確か金剛山だった。

耐寒登山の時もこんな道を歩いたなあと、遠い遠い昔を懐かしみながらだんだん楽しくなって来た。ここもいっぱい奈良の小学生たちが耐寒登山しに来るのかなあ?あの時が初アイゼンだった。

残雪が踏み固められているので凍っている所もあるけど、足元に注意しながら歩けばアイゼンは装着しなくてもいい。

なんだかんだと喋りながら歩いていると小峠の鳥居が見えてきた。
←積雪多くなってきました。
「あっこれはあのYouTubeに出ていた鳥居?」とpiccoloさんに聞くと「違う、あの鳥居はこの林道を右に行った大峠にある」とのこと。
2つも鳥居があることを知らなかった。

鳥居をくぐり凍った石段を登りきると
ここから少しは急登になるらしい、風が出てきてだんだん寒くなるが登っているといっぱい汗をかくので上着を着る事が出来ない。
腕が寒いので動かしながら登っているとpiccoloさんに「えらい元気やなあ」と言われた。
「元気じゃなくて動かさないとさむいんだよ〜〜〜〜(>_<)」と寒さを誤魔化す為に動かす。

←霧氷の花道。
新雪となりはじめると今日のトレースがないのに気付いた。先行の人たちは大峠から行ったようで、ここからは私たちが初トレースのようだ。
「やった〜」とここまでは踏み固まった雪の上を歩いていたので、ふかふかの新雪はとても歩きやす〜い、そこそこ標高も高くなってきていて、木々の間から周りの景色が見え周囲の山々も白く綺麗な景観が広がっている!。

だんだん寒さが強くなってきた、まだ小屋に着かないのかとぐずりだす私、「もう少しだと」piccoloさんに騙されつつ頑張って少しづつ歩みを進めて行く。
←じゅひょ−。
と目の前に噂の樹氷が見えてきた。「わ〜ほんとに凄い!!こんながっちり付いているの初めて見た〜」と言いながらも、風は強いし寒いわでゆっくり見ていられない。「きゃ〜早く小屋に行かなきゃ凍える〜〜〜〜」避難小屋まで早歩き〜髪の毛も凍ってカチコチバリバリ!で視界を邪魔する。「うわ〜〜〜寒い〜〜〜」と連呼していると小屋が見えてきた。
「あっ空いてる、ラッキ〜」もう寒くて樹氷どころではなかった。高見山の避難小屋に9時半ごろ着。

先ほどの6名パーティと2名2組の10名が先に入っていただけでやっぱり早く来てよかった。

←イカロスの翼。
とりあえず風が強いし空腹になっていたので先に食事をとることにした。折りたたみ椅子を出して、小屋の備え付けのベンチを机にお湯を沸かし、コーヒーとコーンスープを作ってフランスパンを浸して食べる。食べている途中で風も止んできて時折日が差してきた。

結構満腹になったので今のうちにバンダナショットを撮りに行かなければと腰を上げる。

小屋から出ると北側の視界が広がって平野集落が見える。

少し北斜面を降りていい感じの樹氷があり撮影のバックに決めるが、まだ強い風が吹いているのでバンダナがちゃんと持てない〜、なんとかバンダナショットを撮り、他の樹氷たちを写していく。
←南斜面は穏やかです。
それぞれの樹氷を見ていると、昔、本で読んだイカロスの翼のように見えてきた。折りたたまれた翼のようだ。
たくましい感じでかっこいい!自然の作り出すオブジェは、すばらしい形を生み出す。
しばらく芸術鑑賞をし、冷えてきたので小屋に戻る。

高角神社前でも写真を撮り、登って来たのと反対方向の大峠を目指して下山開始。
最初は登山道を歩いていたが、途中からpiccoloさんが脱線し始めた。誰も歩いていない新雪の中をズボズボと跳ねながら降りて行くので私も真似をしてズボズボ行く。まるで新雪に喜ぶ犬になったかのように降りていく。

←直下り。
横の登山道を登ってくる人達は横目でチラチラ、あちら側から見たら変な光景だろう・・・、どんどん人が登ってくる、樹氷バスがゾクゾクと到着してるんだろうなぁ。
途中、お尻で滑りながらワープしたり忍者のように小走りしながら楽しく下りベンチのある展望場所で小休止。展望を楽しみここからは、あっという間に大峠にある鳥居側まで降りてきた、10時55分着。
大峠の駐車場は積雪で駐車地が狭く15台ほどで満杯のようだ。ここから小峠に戻るルートを行く。
前から凄い行列の団体が来た、36名いるとのこと。しばし立ち止まる。小屋に皆入れるのか?と心配になる。バスから何人くらい降りてきているの〜?ひっきりなしに人が来る。
←ようやく台高の山並みも望めました。
いつも歩く山は、人がいない静かなところばっかり行ってるので、多くの登山者が来るところは大変だなあと感じた。
やっぱり早く登って正解!静かな高見山が楽しめた。

私たちがアイゼンをしていなかったので何人かの方に「アイゼンしなくて大丈夫か?」と問われたが「した方がいいですよ」と答える。アイゼンを付けてないのは1割もいないだろう。
やっと小峠鳥居前に戻ってきた、楽しい遠足はここまで、ここから鳥居前にある尾根に取り付いていく。
鳥居前で休憩してる人達にしたら何処に行くんだ?というところを登って行く。
←尾根ゲキ下りの展望地。
ここから日本の三大間欠泉の一つを目指す為にバリルートを行く。
最初は平坦な尾根で歩きやすかったが、途中から谷を目指して降りて行くのに倒木をよけたりブッシュ漕ぎしたりとえらいこっちゃなところを降りて行った。

piccoloさんが上を指して「行きはあの尾根の登山道を歩いていたんやで」と見上げる、高低差が結構あるのでどれだけ激下りしてきたのかがよく解り、しんどいはずだわと納得する。

ようやく谷まで降りて来た、ここからは谷沿いを歩いて行く。
イバラを掻き分けなんとか間欠泉のある林道まで辿り着けた。
←さくら咲く温泉(吹き出す前です)。
大変な思いをして辿り着いた間欠泉は2か所あり、オレンジ色に変色している筒のような間欠泉の前でザックを降ろした。12時半ごろ到着。
30分に1回しか吹き出して来ないらしい・・・ただいつから30分なのかがわからない。
どれだけ待たないといけないんだろう?とりあえず気長に待つしかないかと思っているところにオレンジ色の筒のパイプから水が流れ出した!「出てる〜」とpiccoloさんが声をあげた。そちらを見てみると確かに出ている。
写真を撮り、もうひとつのフェンスの中の間欠泉を確認しに行くがまだのようだ。
←ボコボコ〜。
激下りをしてきたので、またもおなかが空腹となる。今日のランチはカルボナーラパスタ!作っている間に湧き始めるかもしれないので、間欠泉の前で待機しながらパスタを作り食べ始める。

すると間欠泉からポコポコと小さな気泡が出てきた。(@_@;)「あっ始まる!!」と間欠泉に注目!!最初はポコッポコとゆっくりだったのがだんだんポコポコ.。o○ といっぱいの泡が次から次へと出てくる。
食べながら10分間集中して見ていた。確かに20cmほどの高さまで上がってくる。
面白い!両方とも凄くタイミングよく始まって、ほとんど待たずに見られたので運がよいなあと感じた。
←さくら咲く温泉をご覧ください(*^_^*)。
またまたお腹も満たされたのと冷え込んできたので駐車地へ戻ることにした。

駐車場までは平坦な道を歩けたから楽だぁ、14時すぎに駐車場に到着した。
1日で樹氷と間欠泉を堪能出来、今回も思い出深い山行になったと思いました。

次は、明神平の森へスノーシュ−に行く予定らしいだけど・・・大又林道の倒木はどうなっているのかなあ?

揺岩 鎖が埋もれそう
トンネル チラッと青空も
まだ静かな登山道 小屋
平野集落方面 ピンピンです
立派やねぇ〜 強風吹き荒れています
小屋では軽く食事 南斜面から見た高見山
大峠 えらいこっちゃ!ばかりやん
鼻水タラ〜 すご〜〜












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