ヌタハラ谷不動滝〜ヒキウス平〜桧塚奧峰1420m桧塚1402m【台高】


不動滝と桧塚山域の紅葉


2010年11月03日(晴れ後曇り) 
 
                             
この山域を訪れる時はいつも大又からだったので正直飽きていた(f^^)、しかし三重県側からとなれば未舗装林道走行はどうしても避けられない!僕の車ではなが〜い林道歩きは避けられないので遠のいていたコ−ス。
そんな時ケルトさんから、「私の軽なら行けるかなぁ?」と言ってくれ、「僕の車よりは車高が高いので行けるんじゃないかな」という事でケルトさんの車を出していただく。
ヌタハラ林道はネットで事前情報を得ていた、数ヶ所の盛り土だったが1回だけ腹擦りと落石を除きながら何度も降車したりで超スロ−走行だったが、何事もなく夫婦滝展望駐車地に到着、紅葉の時期だから先着があるだろうと思っていたが一番乗りだった。


車から降りるとヌタウ斜面の紅葉が見頃のようで、ヌタハラ谷の夫婦滝がワンポイントとなり風景画を眺めているような気持ちになる。

ヌタハラ谷は初めてのコ−ス、結構ハ−ド(危険)な所もあるようなのでケルトさんにはハ−ネスを装着してもらい、日頃はザックの肥やしとなっているザイルやシュリンゲもザックの外にぶら下げ身支度完了。

駐車地を見回ると綺麗なキノコが!早速キノコ観察モ−ドに入るケルトさん!“ウッ!今日もキノコ見つける度に足止めをくらうのを覚悟しなけりゃならないなぁ”と覚悟を決め植林内の踏み跡に入っていく。
 GPS軌跡   スライドショ−   ケルトさんのレポ
 
コースタイム(全行程約7時間・全歩行距離約9km)
夫婦滝展望駐車地08:00〜08:55不動滝09:15〜11:40ヒキウス平付近(昼食)12:50〜13:15桧塚奧峰13:25〜13:40桧塚〜14:10 P1214 〜15:05夫婦滝展望駐車地

←植林をぬければいい感じ〜。
駐車地の標高は約770m、駐車地中央付近の植林内踏み跡を少し辿ればCo810m付近で歩きやすい杣道に合流、足慣らしには丁度いいくらいの感じで小屋横を通り過ぎ夫婦滝とその上部にある毛虫マ−クを大きく高巻きしながらゆっくりと標高を稼ぐ。

谷を横切りCo860m付近で西尾根に乗り何度か折り返しての登りとなる、2つ3つ折り返したところで分岐が現れる、杣道は右に折り返し直進は踏み跡程度で、間伐材を斜めに立てかけてあったので右に折り返すがなんかヌタハラ谷から離れていくような感じ〜?すぐにUタ−ンして踏み跡程度の道へと入ればこちらにもテ−プは続いていた。
←不動滝。
ここからは自然林に陽光が射して明るく気分はルンルン!ヌタハラの谷底はかなり下のようでまったく様子は伺えないが滝音が聞こえはじめたので不動滝かな?と思ったが、どこかのレポで滝音に導かれて下りたら違っていて登り返しが大変だった事を思い出しここはスル−。

まもなくでヌタハラ谷との高差が少なくなってくると、豪快な滝音が聞こえ左前方の木々の間からは二段50mの不動滝が見える、水量は少し多いのか落ち口からは放物線を描くような勢いで飛沫もすごいわ〜、二段目上段には虹もかかっている。
落ち口周辺の紅葉とこの水量はナイスショット!滝裏にも行けるようだが飛沫が多すぎて身体が冷える冷える、雲一つなかった青空にも雲が現れだした、しかも流れが速いので結構な風が吹いているようだが谷は無風状態。

←癒しの谷です
滝見物もそこそこに左岸道へと登り返し難なく不動滝落ち口へ、真下を覗き見する事はできなかったが落ち口で写真を撮り終え歩きはじめようとすると周辺にはキノコがいっぱい!ケルトさんはもちろんキノコモ−ドf(^^;)、こうなるとなかなか前には進まないのだo(;△;)o 。

とりあえずこの先は?と道を確かめるが、この先は道もなくなり沢歩きとなっている、右岸は急傾斜が迫っているが左岸は比較的なだらかである、何度かの渡渉を繰り返しながら進みます。

不動滝から上流は比較的穏やかで明るい谷なので歩きやすく、癒しの谷歩きを楽しめるようだ。
キノコを堪能したケルトさんも谷を眺めて「いいわぁ〜」を連発。
←谷は狭くもなります。
両岸がV字に切れ込んだ溝状の流れを過ぎれば二俣手前(Co980m付近)の炭焼小屋跡地、テン泊できそうな台地となっている。

桧塚への右俣を見送り本流を進むとまた二俣(Co1150m)となり、右俣は桧塚奥峰と桧塚の鞍部へ登り詰めるので左俣へと進むとすぐに四つくらい?滝が連なっているのが見える、これも写真で見たとこや〜、確か右岸巻きとなっていたけど何処なんじゃろか?さっきの二俣から大きく高巻くのかな?もう少し先に巻けそうな所がないか進んで見ると二つ目の滝手前左側の岩壁がなんとか登れそうに見える。

←(=^^=)。
ケルトさんに待機してもらい目前の岩壁を偵察に行くと人一人登れる裂け目がありなんとか登れそう!ケルトさんのハ−ネスにザイルを取り付け斜度80°くらいの岩壁を落ち葉掃除しながら慎重に登り詰め、立木にザイルを巻きつける、岩壁の登りはおよそ15m。
「いいよ〜、ゆっくり足元とホ−ルドを確実に登っておいでぇ〜」と声をかけると余裕の表情でクリア〜。

「ハ−ネスは何度か装着してるけども今回が初めての使用やねぇ〜」とお守り的存在だったハ−ネスが初めて役立ったと少しご満悦の表情。
←桧塚奧峰。
岩壁の難所を過ぎればあとはクマザサを掴んで4WD登り!で一気に最上段の滝まで高巻きすれば滝の落ち口に着地、下を覗き込んだりしながら小休止する。

ほんの少し歩けば黒岩の5m滝、これは右岸から高巻きすれば簡単そうだけど、すぐに滝上へと下りられる左岸から巻き上がれば正面はヒキウス平北尾根の壁がたっているので左へ回り込み尾根に乗る。

風が強くさむ〜いやん(;>_<;)、目の前の桧塚奧峰に人影はないが山頂7〜80m下のところを単独者が桧塚方向にトラバ−スしているのが見える、本日初めての登山者発見(f^^)。

←桧塚手前。
あまりにも寒いので上着を1枚着込んでそそくさと昼食場所に移動、ここは風も吹き抜けない快適な台地、今日は天ぷらうどんに〆はうどんの残り汁で雑炊をする、体の芯から温まるので寒い時の定番である。

食後は至福のコ−ヒ−タイム、黄紅葉した落ち葉の上でのんびりまったり、時折太陽が頭上の黄葉を通して射し込み周囲がイエロ−に変化する。

昼食休憩もいつの間にか1時間少し経過したので腰を上げ桧塚奧峰へと向かう、相変わらず稜線は風が吹いているのでP1394の南東斜面をできるだけトラバ−スしながら奧峰へと向かう。
←桧塚東尾根。
山頂手前から登山道歩きするがさすが秋山!ここで10人近くの登山者と出会う、山頂でも5人が紅葉眺めを楽しんでいる。

バンダナショットを撮り眺望を楽しむが次第に体が冷えてきたので、そそくさと桧塚へと歩きはじめる、北風が強いからできるかぎり南斜面をトラバ−ス気味に歩き、登山道合流後は早足で桧塚山頂着。

山頂の木には可愛いミニワラジがぶら下げてあった(=^^=)。

ここからは未踏の東尾根を下りP1214で右折れして南尾根を下り駐車地へと戻る予定である。

なだらかな下りで尾根は広く快適な尾根歩き〜、巨木も点在しておりあっちこっち撮影がてらフラフラ、ケルトさんはキノコを探しながらウロウロ(f^^)、まもなくでヌタハラ林道への下降地を示すプレ−トが掛かる木の前に到着。

←自然林と植林の境界を下る。
ピ−クという雰囲気ではなく広い台地状の中なのでこのプレ−トがなければ行き過ぎていたかもしれない。

しばらくは尾根も広いのでテ−プを確認しながら下る、この辺りは2次林のようで巨木を見る事はできないが木漏れ日の森歩き〜てな感じ。

ズンズン下ると右が植林された境界歩きとなりしばらくでテ−プはやや右へと続きそのまま植林の中を下る事になる。

植林帯歩きとなれば傾斜も急になりはじめ木を掴みながらジグザグ下り、途中で駐車地へ真っ直ぐ下りられそうな所はないか見ながら下るが結構急斜面なのでそのまま尾根芯を下る。
←駐車地。
真下に林道が見えたのでこの林道を右折れすれば駐車地はすぐやわと歩きはじめるが、んん?なんや少し登ってるなぁ?GPSと地図で確認、地図では林道が途切れているがまだ上に延びてきていたのだった(f^^)、あちゃ〜!軌道修正しやな!GPS見ながら植林内をズンズンショ−トカットして駐車地へと戻る。


不動滝 不動滝落ち口 4つの滝を高巻きしま〜す!
難所を高巻して一息 炭焼窯跡の台地 これは何滝かなぁ?
ミニワラジ 桧塚奧峰 桧塚
寒い時はうどんやねぇ〜(^O^) 食べられそうな〜












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