笹ヶ峰でテン泊【台高】


南ア・北岳へのボッカ訓練


2009年08月01〜02日(曇時々雨と霧)
 
                             
お盆休みは初めての南アルプス遠征の予定、どうせ行くなら3000m級を縦走したい!という事で白峰三山、初めてだから山小屋泊まりがいいんじゃないかという声も聞きましたが、テントから顔を出せば眺められる夜空と富士山を見たいが為にあえてテン泊縦走を計画、まずは笹ヶ峰へボッカ訓練。
南アと同装備で僕の65Lザックは約21kg、ケルトさんは45Lザックに15kgとなる、僕は日頃からツェルトやロ−プなどザックの肥やしがかなり入っているので普段から12〜3kgは担いでいるが、さすがに21kgはズッシリとくるY(>_<、)Y。

コースタイム(全歩行距離約13km)
8月01日
林道終点P 09:05〜11:50明神平12:10〜12:40明神岳〜13:55笹ヶ峰(テン泊地)
8月02日
笹ヶ峰(テン泊地)08:50〜09:35明神岳〜10:00明神平〜12:20林道終点P

←明神平での鹿。
天気予報では今日は雨予報の為か、林道終点にはこの時間でも先着車は1台も停まっていない。
今回は雨模様のほうがボッカ訓練には好都合である、8月のアルプスは雷雨も多く雨中でのテント設営や撤収が速やかに行えるようケルトさんにも覚えてもらわなければならないからである。

今日は登山道までの林道歩きが重いザックの身体慣らしには丁度いいだろうと感じつつ、いつもよりかなりゆっくりペ−スで歩きはじめる。
←笹ヶ峰。
勾配がきつくなるコンクリ道では猫背となってしまい、意識して姿勢を正す事がしばしば。
歩幅もいつもより狭くして歩いているので明神滝が見えてきた時は正直‘ホッ’としたのだった。
ここまでで何度足を止め小休止しただろうか( ̄〜 ̄;)??やはりこの重さは堪えるなぁ〜、歩き慣れた道でこれだから白峰三山大丈夫かいな?とこの時二人の頭の中は不安でいっぱい(だった?に違いない)。

←笹ヶ峰。
相変わらず空はどんよりとした雲に覆われているけど、雨が降りそうな雰囲気もなくムシ暑さもないので真夏にしては歩きやすい、それに虫も少なく結構快適かもね(=^_^=)とのんびり足を進めるるとようやく明神平の東屋に着いてびっくり(°口°;) !!前山方面斜面を横切るように7〜80頭の鹿の群が一斉に駈けだして行く、距離を保ったところでこちらの様子を伺うように鹿さんの熱い眼差し、これだけの数に出会うのは初めて、明神平で鹿に遭遇したいと願っていたケルトさんも大興奮冷めやらぬでシャッタ−を押しまくる、明神平先着のご褒美みたいなもんだね。
←テン泊地。
明神平までのボッカ訓練&テン泊が一般的にはよくレポを見るのだけど、少しは縦走して感じをつかんでおいたほうがいいと思っているので、今日は笹ヶ峰まで足を延ばす。
東屋でなが〜い休憩後ズッシリザックを背負うがやはり重いね〜!。
明神岳の稜線歩きではどこかで雨でも降っているのか、冷たい風が吹きとても気持ちいい、笹ヶ峰北峰へのちょいとした登り返しでは超スロ−歩きとなり斜面を適当にジグザグ登りするがこれが裏目に!キノコ好きなケルトさん見つけては立ち止まり撮影タイム。

←テン泊地。
‘これ見て!’と言われるが、こちらは重いザックで屈んだりしゃがんだりできませんがな!完全にキノコ観察タイム、まぁ今日はのんびりテン泊やからいいけどね〜、でも周囲は霧が出はじめてきたので笹ヶ峰のテン泊地へと斜面を下る。
数十mも下れば水量も豊富な谷の源頭部、ここはヤブコギの山日和さんがレポに上げて下さった場所で、写真見た時に‘こりゃ〜ええとこやわ!’近場のテン泊適地一番場所と決めていたのだった。
←MSRハバハバHP。
霧もかなり深くなってきたのでテントを張る、おNEWのMSRハバハバHPを初めて使用、購入の決め手は、ポ−ルにインナ−テントを吊すタイプなので雨中の時などはポ−ルにアウタ−を被せインナ−テントは最後に吊す事ができる。
ケルトさんに要領を説明すると結構手際よく設営してくれ短時間で完了、前室&出入り口は各2つ、これは雨中でもバ−ナ−が使用できる広さもあり、二人分のザックはインナ−テント足元に置ける。
遅い昼食となったがお昼は谷水があるのでソ−メン、食後は周辺をまたもやキノコ散策f(^^;) 、ここはなだらかな斜面となっているのでテントを張れる場所は限られるが、人気はなく静かな雰囲気を楽しむにはもってこいでまさしく桃源郷と言えるだろう。

←テン泊地。
ここに着いてからはまったく太陽が顔を出す事なく霧はより深く立ちこめ幻想的な森に一つのテント!なかなか絵になってるやん(=^^=)。
北岳の行程などを話合ってるとあっと言う間に時間は過ぎ夕食の準備に取りかかる、レトルトだがこの環境ではすごく美味しく食べる事ができ、食後のフル−ツ&コ−ヒ−タイムは至福のひととき。
お腹も満たされ食後のお散歩、相変わらず霧は濃く幻想的から少し不気味にも感じ小雨もパラついてきたのでテントへと戻る。
←テン泊地。
テント内に明かりを灯すと、昼間はほとんど居なかった虫がどこから涌いてきたのかというぐらいアウタ−とインナ−の間で飛び交っている、しまった!蚊取り線香を忘れた!。
トイレへの出入りの度にインナ−にも虫が進入してきて、二人して虫と格闘、残らず始末するが翌日インナ−を干す為広げたらなんと虫の汁でインナ−生地が溶け小さな穴が数カ所あいている(°口°;) !!恐るべし虫がいるもんだ〜。

←テン泊地
21時頃には就寝、雨音で何度か目覚めるが暑くも寒くもなく、獣の鳴き声も聞かず6時前に快適な朝を迎える。
テントから出ると霧はなく薄曇り、周囲の大木からは滴がパラパラと落ちてくるが、雨は降りそうにないようだ。
パンだけのシンプル朝食を済ませたあとは、それぞれの分担どおりにテキパキとスム−ズに撤収作業を終える。
少しは軽くなったような気がする?それとも濡れたテントで重くなったかな?と思いながらザックを背負いすぐそこの稜線へと登るが、朝一番には堪えるねぇ〜f(^^;)。
←前山での鹿。
帰りも鹿見る事できるかな〜とケルトさん、三ツ塚分岐下まで戻ってくると、なんとまぁ!前山斜面を横切る鹿の群に遭遇!昨日よりは少ないようだけどそれでも50頭は居るようで、立ち止まり顔だけこちらの様子を伺うように向けている。
下りもザックの重さが腰にくる〜〜〜、がマイペ−スを保ち普段以上の時間をかけて林道Pへと無事下山、やはた温泉で2日間の汗を流しさっぱりしたあと帰路に着く。













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