太尾登山口〜釈迦ヶ岳1799.6m仏生ヶ岳1804.7m (大峰)
2006年11月04日(晴れ時々曇り)
同行…ケルトさん
(奈良県)
                             
7月に狼平で膝を痛めてから2ヶ月後地元の山歩きで様子をみて大丈夫だったので、10月8日に弥山・八経ヶ岳、15日は笹ヶ峰、21日は東大台、29日は大普賢岳と今回で5週連続山行!暫く訪れていなかった釈迦ヶ岳と未踏でもある北尾根に続く仏生ヶ岳までを歩いてみようと村民のレポを読みあさる、なかなかおもしろそうな道で景色も楽しめそうである。
久しぶりの単独ロングコ−スと思いきや、ケルトさんから日曜日の予定がキャンセルになり暇になったので“行きた〜い”メ−ルが(^_^;)“トットコトットコ歩かなあかんでぇ〜鎖場もあるし〜苔無いかもよ〜”と返したが“山中毒になってるから〜行く〜”にあっさり負けるf(^^;) が内心は連れができて喜んでいました〜(=^^=) 3日はどうせ仕事に出ないといけないからそのまま仕事場に泊まり、4日真夜中にケルトさんをお迎えして一路十津川方面へと車を走らせる。
うっすらと明るくなりかけた頃に旭口の林道へと左折、道は完全舗装され真新しいガ−ドレ−ルも設置されてる〜なんて感心しながらグングン高度を稼ぐ、左手の谷間はガスで真っ白け〜なかなかいい景色になっているので何度か車を停め、写真を撮りながら更に走ると見事な紅葉ロ−ドにケルトさん大感激!の連続のまんま太尾登山口に到着、すでに10台ほど駐車してある。

風景スライドショ−

コースタイム  (全行程約9時間30分)
太尾登山口07:00→千丈平08:45→釈迦ヶ岳09:05→橡の鼻10:05→孔雀覗き10:35→孔雀岳10:52→仏生ヶ岳(昼食)11:45〜12:30→釈迦ヶ岳14:55→太尾登山口16:30
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周辺地図 3D地図 コ−ス断面図

←傾いたお釈迦様。
先週は賑やかな行軍ラッパが鳴り響いていたが、今日は静かな山歩になるであろうと登山口の階段を上り始める。
4年前の11月3日に訪れた時は霧氷とあられが降り出すほど寒かったのですが今日の暖かさはなんなんでしょうか?ちなみに車の温度計は7℃でした。
旭登山口の分岐では早くもTシャツ1枚になるほど汗をかいてしまう、笹に覆われたこぶを乗り越える時に周りを見回すと深い谷は霧に包まれ大きな川のようにも見える神秘的な風景である、何度も写真を撮っていたらいつしか古田の森も通過していた。
←巨岩。
目の前の釈迦ヶ岳も次第に大きく見えお釈迦様も私には確認出来るがケルトさんには見えないらしい!
前後には登山者もいないし鳥の囀りも聞こえない、唯一聞こえるのは熊除けの鈴の音だけ、立ち止まれば無音状態“静かやねぇ〜”思わず“おやじさんがいないからねぇ〜”と返事しそうになる(=^_^=) 前方の斜面にシ−トらしきものが見え“あそこでテント張ってるとこが千丈平やで”と言ってはみたが、千丈平で見ればなんと何かを覆い被せてあるブル−シ−トであった(f^^)
小休止していると同ル−トから2人、大日岳から7〜8人のグル−プ、今日初めて見る登山者である。腰を上げ“こんちわ〜”と追い越して急登をせっせと登り詰め山頂着、先客は2人、早速記念撮影だけ済ませ360°の眺望を堪能する。

←中央左は七面山、右は明星・八経ヶ岳
かろうじて分かる山名だけ!ケルトさんに説明(教えた以外知りましぇ〜ん(^ ^;)ゞ )これから進む仏生ヶ岳方面はこちらと、うんちくをたれお釈迦様横からの急降下道を下り始める、事前に分かってはいたが最初はかなり急でWストックか木を掴むなどしないとズル〜とすべる〜、お次は足が滑らないように打たれたピンを打ち込んである岩場、ほいでまたお次は鎖を掴んで下りたりと釈迦の南尾根とはまったく違う刺激ある道になっている、さすがに橡の鼻の蔵王権現像の前でケルトさんバテ気味になりへたり込むが5分ほどで復活する!若いなぁ〜
←孔雀覗き 奇岩が多いです。
ここからの尾根道は両側の眺めが最高で、七面山や白い釈迦谷、垂直な岩が立ち並ぶ五百羅漢に屏風岩などの巨岩も見渡せる、これだけの景色が望めるなんて思ってもいなかった。苔むした岩がある針葉樹の林に入ると奥駈道から右に分け入るテ−プを確認しちょいと登れば孔雀岳、そこそこ展望はあったがゆっくり見る間もなく記念撮影だけして木々の合間を適当に北西に下ると奥駈道を歩く弥山方面からの登山者が不思議そうな顔して“そっちに道ありますの?”“孔雀岳のピ−クに寄ってましてん!”そらぁピ−クがあるのを知らなかったら当然聞くわねぇ(@^^)ゞ


奥が仏生ヶ岳。
ここからの奥駈道は歩きやすく七面山と正面には仏生ヶ岳を見ながらの広い尾根歩きとなる。鳥ノ水と書かれたプレ−ト前にパイプが突き刺してあったが一滴も水は出ていなかった、クリスマスツリ−に最適な木を右に左にと避けて歩くと倒木の平原が現れ正面にはなだらかな仏生ヶ岳が現れる。
←右にこの木が現れたらもう少しで仏生ヶ岳。
倒木の避けるように道は左へと迂回、コブもやり過ごすとなんとも奇妙な木が(^◇^ ;) ほぇ〜と感心だけして帰りに写真撮る事にし、ひたすら歩いているお嬢さんの後ろをトボトボくっついて行く、道は仏生ヶ岳ピ−クを通過しないので注意深くテ−プを見てると右上に確認したので分け入り木々の間を登り詰めると孔雀岳にもあった黄色いプレ−トが見え仏生ヶ岳着、腹ペコなので早速ケルトさんが用意してくれた中華丼の具とご飯を温め( ̄〜 ̄) モグモグ...あっけなく食べ終わるとコ−ヒ−タイム!静寂の一時(^◎^) とそのとき、“途中で苔見られる時間はあるかなぁ?”(^-^; ・・・・“きたぁ!苔娘!” “じゃ片づけて戻ろう!”

てな事でルンルン苔娘の後ろをトボトボ歩き始め10分ほどで苔地帯へ、“きれいなこけ〜!うわぁ〜フカフカ〜”倒木に目をやると直径が2oほどのピンクっぽいまん丸な物体“ここに小さなキノコらしきものあるでぇ!” すかさずやってきて、そぉ〜ときのこに20pまで顔を近づけ“ほんと!これキノコやわぁ〜!柄も見える” “えっそんな顔近づけて見えるん?わてはこの位置が限界やから”と1m離れて見てました(=^_^;=) う〜ん老眼進行中!+孫=爺じ?いやじゃ〜認めたくない〜と心の中で叫ぶ(f^^) 。30分の苔探索も終わり来た道を戻りはじめる、朝 孔雀覗き周辺から見た谷間の紅葉は少し霞んでいましたが帰りは太陽の傾きもありより鮮やかに見えている、釈迦ヶ岳手前の巨岩を左に巻くとここが最後の苔地帯、快調に歩いてこれたので時間にも少し余裕がある“ここで小休止しようか!”待っていたかのようにすぐさまザックを置き苔の林の中へ入っていくケルトさん、倒木にちょこんと座り自分だけの世界に浸っているようだ!10分ほどの癒しの時間を過ごしこちらへ戻ってくると、後方から男性の声が聞こえてくる“まだ釈迦に戻る人いるんや〜”ザックを担ぎ釈迦へと向かうが急登にさしかかると汗だく!男性2人はすぐ後ろまできたので先に行ってもらいマイペ−スで釈迦山頂着、爽やかな青年2人は舟の峠から来てまた戻ると言う(°д°;;) ナント!もう15:00やのに!小休止後“気をつけて〜”と山頂を下りはじめる、こんな時間だからもう人には会わないと思っていたが…。千丈谷からは鹿の声が、鹿さん現れてくれないかなぁ〜と期待するケルトさんだったが結局出会わずじまいで太尾登山口へと戻ってくる。
翌日の囲炉裏掲示板でmayumiさんが前日から弥山川〜八経ヶ岳〜釈迦ヶ岳山頂に16:10着だったのを知りまたもやヽ(^_^;))((^。^;)ノナントーさすが強者mayumiさん!恐れ入りました〜。
 
☆お知らせ
傾いたお釈迦様ですが82年ぶりに解体修理されることになりました。(11月7日の産経新聞掲載)バンダナショットでも分かるでしょうけど老朽化してかなり傾いています、釈迦像の魂を抜く「撥遣(はつけん)作法」の法要も営まれ今月中には下界に下りられ来春までお留守のようです。

※つくづく思う事。
人少ない山は現実の世界から離れ時間の経過をも忘れさせてくれ、童心に戻れる空間でもあり単独なら無になれる事もある、だからしんどいけどまた山へ入りたくなる。

孔雀岳 1779m 奥のピ−クが仏生ヶ岳です
仏生ヶ岳 1804.7m 釈迦ヶ岳〜孔雀岳の尾根より西側

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