林道走行で徐々に高度を上げると、山々も少しづつ色づきはじめているのがよくわかる。
今朝は少し冷え込んだおかげで、雲海も眺めることが出来た。今日もいいお天気!素晴らしい景観が待っているんだろうなあ~
7時に駐車地着。
外に出ると肌寒いのでフリースを羽織って出発。登山道を入ってしばらく行くとpiccoloさんがヤマブシタケを発見。
茶色くなっているので時期的には終わっている。
先月は見なかったので、今年は出ないのかと思っていたけど、かなり発生時期が遅れていたようです。
この後も次から次へと見つかり結局7個も(≡≡;) !!!。。先週こっちに来ていたら丁度食べ頃だったのに・・・。
登山道を外れ谷の方へ降りていくと、レモンイエローのシャワー降り注ぐ美しい景観が広がっている。
岩に張り付いている苔の緑は濃く、層が厚いので触ってみるとフワッフワで手触りがとても気持ちいい。
苔のベットで寝てみたい~(*^_^*)(ハイジの藁のベットと同等くらいなんじゃないかと思う)。今日も森はいい感じ!!
相変わらずあっちこっちとキョロキョロしながら下りて行くと立ち枯れした木に何やら出ている様。
近くに行くとヌメリスギタケモドキがいっぱい生えている。上の方はすでに腐っているが下の方はまだ食べらるが、今回はいいかと写真だけ撮る。
ここからpiccoloさんと離れて歩く。マイタケの時期は終わったが、何か出ていないか探索しながら下って行く。
谷幅もかなり広がってきて、4m超えの巨木たちがあちこちに姿を現す。
倒木に何か出ているのを発見!ホコリタケで、わんさか出ている。丁度いい感じで1個1個がパンパンに膨れている。
密集して出ているので、おしくら饅頭しているみたい。めちゃくちゃ可愛い~ 触ってみるとゴムまりくらいに弾力がある。
こんなにパンパンになっているのを見るのは初めて。どの子も形が可愛い。
離れているpiccoloさんに無線で呼びかけるが、piccoloさんも何か発見したようで、行ってみるとなんとシイタケの大群生・・・倒木からいっぱい出ている。
50本収穫~凄い!! まさか採れると思っていなかったのでラッキーだ。
今度は私が見つけたホコリタケを見てもらう。今までに無い密集度とパンパンさにpiccoloさんも驚いている。
これも幼菌だと食べられるが今回は観賞だけにした。いっぱい写真撮影した。
その後もブナハリタケを見つけ久しぶりに採取した。
今日もいい日だねと言いながら徘徊する。
ここの森は、いろんな尾根から降りることができるので、毎回違う森を見る事が出来る。
今日も素敵な場所が見つかるかなあ?
沢を越え対岸沿いを上流へと歩き始めると、ヒメシャラの幼木と巨木が混ざる景観が広がる森歩きとなる。
お昼前となってお腹も減ってきたので、沢に下りてランチタイムとする。ここの沢も少し薄いエメラルド色でとても綺麗。
収穫したシイタケをうどんダシに入れると、ほのかにシイタケの香りが漂ってきて食欲をそそられるf(^^;)。出汁まで飲み切り、ごちそうさまでした~。
食後は荷物をここにデポしてもう少し上流まで周辺散策に出かける事に。
かなり気温が高くなっていて、フリースも長袖のTシャツも脱ぎ、半袖でちょうどいいくらいだ。
キョロキョロしながら散策していると、またしてもシイタケが出ている倒木を発見。今年は当たり年かな?
散策していると、巨大なサルノコシカケやいろんな物を発見できて楽しい~\(~o~)/。
沢から離れたところを歩く。素敵に色づく森を歩くのは気持ちがいい。
誰とも出会う事がないであろう山域なので、またもや森は貸し切り状態。
所々で小さな沢が横切って流れている。本当に精霊が棲んでいるようなふいんき。
そろそろ戻ろうと、複路は少し違う沢近くを歩いていると、そこだけが苔むした岩や倒木のある異空間な場所へと出た。
小さな2本の沢がこの付近で1本になり湿地帯が形成されているようで、さらに緑が濃くなっている。
「わあ~なんて素敵なんだろう」その景観にうっとりです。
この界隈の森全体素敵なんだけど、ここは別世界!!しばらく佇んでいたい場所だ。
50mほど歩けばもうこの別世界の出口、倒木をくぐるとその緑の濃い世界は無くなったが秘密の異空間を発見出来ただけでも幸せ~夢見心地♪。
昼食場まで戻りザックを背負うと、対岸に渡り往路とは違うところを歩き戻る事に。
巨石が点在する森となる。この巨石も苔むしているのでここを通り抜けるのも神秘的な所を歩いているみたいで心地よい。うっとり感いっぱいになっていた。
時間も14時過ぎ、広い森は何時の間にやら終わり、ふと気がつくとうんしょ、うんしょと尾根を登り始めていて現実に戻った。
いままで優しい平地の森を歩いていたので、尾根の急登はきつい・・・(T_T)いい景観を見るには苦労はつきものだけど、400m程登っていかないと帰れない。
それでも後ろを振り返れば、黄葉した木々の眺望がありほっとする。
前を見れば、シャクナゲの木々が魔女の森みたいに絡んでいるところを抜けていかなければ行けない。
「はあ~しんどい」を繰り返し、小休憩を何度も入れながら登って行く。
あと標高50mのところで膝丈くらいのシダ群になり、その中に野いちごが見えた。
この時期でも野いちごは綺麗なルビー色だ。
シダに隠れるように生えているがルビー色は目立つ。
野いちごの小路を頑張って登るとまだ白い花も咲いているし、未熟なグリーン色した実もある。
結構しんどかったが、野いちごのおかげで元気が出た。
駐車地には15時頃到着。
帰って、シイタケを干し籠に入れ、炊き込みご飯用にブナハリタケは虫出しと休む暇なく作業したのでした。
精霊宿る苔むした世界を思い出しながら深い眠りについたのでした。
精霊住む森 | 紫式部 | 手付かずの森 |
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スギタケモドキ | ホコリタケ | ホコリタケ |
ホコリタケ | ??? | キノコの山(明治)(=^^=) |
マスタケ | シイタケ | 野イチゴ |