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真っ白な森の入口

辺りは真っ白だ。靄っとしたなか歩いて行くとすぐにいろんなキノコが木の間や土の中からと顔をのぞかせ出迎えてくれる。
現実世界から離れてラビリンスへと入って行く感じがする。


辺りをきょろきょろしながら、piccoloさんが振り返って"今日はヤマブシタケは無さそうやな"と前を向いた途端"あった！！"、兄弟分のサンゴハリタケが採りやすい目の高さの所に。


手の平サイズだけど真っ白に輝く綺麗な状態！、凄い満月の影響？な～んちゃって。

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サンゴハリタケ

大切に採り新聞にくるんでザックに入れる、時期早々でラッキーだ。でもその後見ることはなく貴重なシロモノだった。


道々、真っ赤に輝く野イチゴも発見、丁度食べ頃くらいのを1個摘んでいただくが酸っぱい。


山域も半ばに来て私は谷側を、piccoloさんは尾根側と二手に分かれて探索。


前日が晴れたので乾燥した森を歩かないといけないのは・・・だと思っていたがそんな心配は皆無だった。森はしっとりして最高の状態だ。

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私の後ろ姿じゃありませんよ～

この時期の森歩きは、いろんなキノコが見られるから面白い。
食べられるものばっかり探すんではなくて、面白い形や出かたをしているのを見つけるのも楽しみの一つ。


1個しか出てなかったり、わんさか出ているのや木の穴に密集してたり個性がいろいろ。


私の場合は、どうしてもあちこち見たい質なのでなかなか前に進まないし、本命も見つからない。
でも今日は月の魔力が憑いているから必ず見つかるだろう。

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珍しい白マイちゃん

piccoloさんからお呼びがかかりそちらへと移動すると、なんと樹洞の奥に白いマイちゃんが鎮座している。お～～～これは珍しい。


立派な太い茎を伸ばした白いマイちゃんはサンゴみたいな綺麗な形だ。
"ようこんな樹洞の奥のを見つけたね！"相変わらずpiccoloさんの嗅覚は凄い。


いろんな種類の木々があり、大きな巨木の倒木には綺麗な苔や様々なキノコも出ている。
まさしくファンタジーな世界が広がっている。

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これも綺麗やん

広く明るい森と、綺麗な沢水、瑞々しい苔むしたこの台地はまさしく理想郷だ♪とウキウキしながら歩いていると、またもお呼びがかかる。


行ってみると綺麗なクロマイちゃんが3株。
その後、私も2株見つけ、またpiccoloさんも見つける。


piccoloさんのザックはもう満杯に近い。
沢に降りて小休止、沢水でタオルを濡らし汗をぬぐうと気持ちいい～。周囲はどこを見てもいいフンイキでいっぱいこの森の中を歩きまくりたい。

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惜しかったなぁ

また歩き出し、以前シイタケを見つけた木へ移動。しかし、9月に入ってから雨が多かったせいなのか、成長過程で腐り始めていて採ることは出来なかった･･･。


私はザックをおろしてその周辺を散策しているうちにpiccoloさんは先に進んでいた。
ザックを背負いあとを追うと、"見つけたで～"とお呼びがかかるので急いで声のする方に向かうと"ちょっと下りて来て～”と数十m下へ。


本日最大の大きな茶マイちゃんが～～！どんだけでかいの～～～。

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ヌメリスギタケかなぁ？

採りにくそうな所でちょい危なっかしい場所だ。
私は上で待機して落とさないように慎重に受け取り小さな株もすべて採ることが出来た。


しかしこの巨大マイちゃんは重過ぎる！、なんとかザックにしまい込んだが、この重いザックでこの先の散策は無理だ。


先にもまだまだ神秘的な森が広がっているのに･･･予定の3分の1程で下山とは寂しい。
これ以上見つけたところでもうザックにも入らないし((+_+))。

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多分虫こぶ

また次の機会の楽しみとして、来月また散策に来るからね！と森にお別れを告げ下山へ。


テン泊の荷物くらいはあるなぁ～重た～い！途中で荷を減らしたくなるくらいで、piccoloさんも必死の形相。
山の神様がお与えくださったから、やっぱりちゃんと持って帰らねばと必死に頑張り車に戻る。


今度は、紅葉の森を楽しみに来よう！！
素敵なお月様と山の神様に感謝。

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本日も充分です

そして…お家に帰って新聞紙を広げザックからゾロゾロ出し始めると、巨大マイちゃんは酸っぱい変な臭いが！！こりゃだめだね･･･。多雨のせいでしょうね。


結局、巨大マイちゃんと小さな4株6kg程が採りこし苦労？に終わってしまったけど、良いのも結構採れたので、炊き込みご飯に網焼き、お吸い物に天婦羅と、当分はマイちゃんづくし～♪。


9月は雨が多かったので、成長過程で腐るのが多かったようです。

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