滝本北谷の美瀑巡り&ナメナメワールド~【南紀】 滝とナメに酔いしれてしまいました(^^♪ 2017年08月27日(晴れ) レポはケルト |
湯の峰温泉民宿で7時に朝食、普段パン食なので宿の朝食は多い品数だったけど完食(^^)/。 朝食が済んだらすぐに出発なので、全員速やかに行動する。 今日の行程も昨日と同じ滝本集落なので、そちらへ移動。 前日、シュークリームさんの車は集落に置いてきぼりになったので、シュークリームさんはあめちゃん号に乗る。 あめちゃん号、グーさん号、piccolo号の順で出発。 県道が狭くなる手前で先に行ってと、piccolo号が特攻隊長に。 細いクネクネ道を集落に向かうが、恐れていた対向車が来たぁ!、でも運よく待避出来るスペースがあったので先に行かせていただいた。 国道から約1時間弱、クネクネ道を進み集落に到着。 シュークリームさんの車が寂しくオーナーを待っていた。下山で降りてくる場所へと移動して駐車する。 |
用意をして9時過ぎに出発。小学校跡と民家の横を通り抜け林道を30分程登って行く。
汗がダラダラと滴り落ちてきて足元も蒸れている。早く水に浸かりたい~と思っていたら対岸の斜面が凄い崩れ方をしていた。
岩盤が崩れて、沢には巨石がゴロゴロしている。
良く沢で見る巨石はこういうことなんだとわかった。
アスファルトが敷いてある林道は、ボコボコに波打っている。
そこを越えるとすぐ林道終点、沢に降りると目の前には筆藪滝15mが現れる。
入ってすぐ素晴らしい滝があるとの情報だったが、確かに目の前に広がる滝の景観はジャングルの中の泉?みたいに感じる。
汗だくになった身体を冷やさなくてはと水に浸かりながら滝見休憩。最初からなんていい景観で始まるんだろう~。
滝の右側が先程見た巨石の崩落地だった。あれが落ちて着たら恐いなぁ。
今日の沢はたくさんの滝が出てくるのと、なが~いナメがあるようで楽しみ。
この滝は右岸高巻きで、シュークリームさんが先頭で入って行く。
情報だと、それぞれの巻き道ははっきりしているとあったが、踏み後らしいものがわからない背丈くらいの草がボウボウのブッシュ。
途中から踏み後に合流((+_+))
滝上へと出たら、岩がゴロゴロしている所を進んで行く。
だんだん巨石帯となって来て、ヨイコラショと登ったり降りたり、先頭を行くシュークリームさんが仙人のごとく早い。
しょっちゅうこんな所を歩いているので凄いなぁ。あめちゃんもまぁまぁ早い?。グーさんと、私たちは追いつくのが必至。
しばらく行くと左側に変わった石積があった。えっ穴太衆?石の積み方がお城のと同じ。
グーさん曰く、その昔製材する動力としてこの石積の間に水車を設置していたのではないかな?と教えてくれた。
水車の動力???で製材??? トリビアの泉だ~へ~を何回押しただろう。その通りだったら昔の人の知恵って凄い。
シュークリームさんが、もうすぐ部屋滝20mだよと教えてくれた。
岩壁に囲まれた中に滝が流れていて圧巻、釜に陽射しが入り込んでいてエメラルドグリーンに輝いる。
筆藪滝も美しかったけど、ここも神秘的な美しさ!!ここは巻く事もできないので、少し戻って越前谷の猿手滝15mこの滝の左岸を巻くる。
残置ロープがありザイルを出さなくていいから助かる。でも足元は気を付けないと落ちそうな幅しかない。慎重に登って行く。
この上へと出ると少しの滑をあがり、すぐまた巨石帯になる。なんかアンコールワットが出てきそうなフインキ。(行ったことないけど)。
しばらく行くとpiccoloさんが一番期待していたスライダーが出来る溜湾殿滝8mに着いた。
早速、ザックとハーネスを外して、滝上へと左岸から登る。
丁度の斜度とナメで結構スピードが出て面白い。シュークリームさんpiccoloさん私で2回づつ滑った。あめちゃんは腰が…、グーさんは恐いと言って辞退。
何回も滑って遊びたいが、まだ今日の行程の3分の1も来ていない。また今度の楽しみと先へと進む。
この上にも小さなナメ滝があり一枚岩なので歩きやすい。
左岸側に要塞のようなさっきとは全然趣が違った石積が出て来た。
何だろう?取水施設だそうで、ジャングルの奥にある帝国の何かを発見したような気分になる。
ここを過ぎるとまた巨岩ゴーロ帯だ。
少し行くとケヤキ原滝30mで、階段のような滝で登れそうで登れないとこだと情報に出ていた。
ここは左岸の垂直石壁を大きく回り込んでしばらくで屏風滝15m。
屏風滝を見ながら左岸を巻き上がると、亀の壺滝9mで連瀑となっていていい眺めのテラス席!!ここでランチにする。
民宿で作ってもらったお弁当が美味しい。
確かこの亀の壺滝の淵が凄い深さで、そこに飛び込んでいる動画を見た。
これがその淵なんだと入る勇気は無かったけど、水中メガネで中を覗く。
凄い6~7mありそうな深さで、狭いからちょっと恐いな~。
するとシュークリさんから、以前わりばしさんがここに落ちたと聞いた。今度どんなだったかわりばしさんに聞いてみよう。
ここは右岸から巻く。上に上がると両側の壁も一体になったS字に続く美しいナメナメワールドに突入だ(^^♪。
しかも滝もあり~のでペタペタ楽しいナメ歩き~!癒しの谷ですねぇ~♪。ぐーさんが何度も感嘆の声をあげる。
あめちゃんもその地形に目が輝いている。みんなでニコニコしながら楽ちんナメを歩いて行く。
ナメの小滝をいくつか乗り越えると、またまた巨岩帯のお出ましで、ヨイコラショと登りきると目の前が開けた河原になっていた。
今まで巨岩があったなんてウソみたいな景観だ。
河原の左側に炭焼き窯跡があった。こんな場所からどうやって炭を運び下りたのだろう?ここの前後は巨石帯なのに、どっかにルートがあるのかな?
河原を抜け右にカーブするとまた巨石帯となり、まるで南米ジャングルにでも入って行くみたいな感じだ。(行ったことないけど)探検家気分になる。
ここを抜けたら最後の滝、比丘尼滝15mに到着。
最後の滝だよと聞いて滝まで泳いで行った。ツルツルの岩でなかなか取り付けない、端っこの方からだったら登れるかなとなんとか岩に上がれ、飛び込んで戻った。
自分の体重が重いのは反省点である。この河原には小さな山椒が生えていた。どっから種が飛んできたのかな?
ここは左岸から巻く、残置ロープはあるが足掛かりがチョー狭い所が多く高度感もあるので慎重に進む。後ろでは、グーさんがコワ~イと叫んでいる。
巻き上がったら、また長い滑が続くのだが登り出た所の岩壁が高くこれまた圧巻な景色。
6mと5mの斜瀑を登って穏やかな滑を歩いて行くと、14時40分遡行終了点の取水堰堤に到着、小休止で沢装備や靴を履き替える。
グーさんが取水堰堤の所々から水が噴き出してるので、いつかは崩壊するかも!と言うので見ると、本当だあっちこっちから水が噴き出ている。
ここから巡視路を辿って下山。
導水トンネル上のコンクリ道を歩いたあとは、境界尾根へと登る道はプラスチック階段となっていて足に優しい。
下山なのにここから登りが続き、シュークリームさんが“嫌っと言うほどこの階段が続くよ”と言われた(*_*)。
登りも終わりようやく伐採尾根のネット沿いを歩くが、ほぼブッシュ状態。
長いブッシュから、植林内の明瞭な踏みあと歩きでグングン高度を下げると、やっとこさ導水路上の水平道に出た。
コンクリートの水平道を歩きながら周りを見ると、よくこんな危険なところに設置したなものだと、その仕事に感心してしまう。おかげでこちらは歩きやすい。
水平道も終点となりここで左折れ、斜面下りはまたプラスチック階段で、ジグザクに延々と下まで続いている。エッシャーの絵の世界に入り込んだ気分。
長い下りではあるが、この階段のおかげで膝にこないのがありがたい。だいぶ下まで降りて来た。
下からその永遠に続く階段を見上げたら異世界へいざなわれるみたい。
下りて来たら高倉神社があったが、祠がなかったのでどこかに移動したのかな?。
とりあえず皆、無事に下山してきたのでお参り、16時50分駐車地へと戻って来られました。
この谷は見どころ遊びどころ満載~♪。行程は長いけど、様々な景観が目まぐるしく変化するので、常に新鮮な気持ちになれます。
最後の夏はとことん遊びつくせました。
企画、宿の手配と動いてくださったシュークリームさん、本当によい経験が出来て感無量です。ありがとうございました。
民宿に泊まれたことによって温泉で疲れを癒し、お布団で爆睡出来、しっかり朝食のおかげでバテることもありませんでした。
シュークリームさんが先導してくださったおかげで、いい時間に下山出来て良かったです。
ついつい景観に見とれがちで遊んでばかりな私達がけでしたら、きっと18時は回っていたんじゃないかと感じました。
同行してくださったグーさん・あめちゃん、2日間共めちゃくちゃ楽しかったです。
また一緒に遊んでくださいね~♪。
部屋滝 | ケヤキ原滝30m | |
---|---|---|
ケヤキ原滝の巻き | 亀の壺滝9m | 亀の壺滝の巻き |
巨岩を過ぎると拾い河原に出ました | ||
庇状になった岩盤 | 庇状になった岩盤 | |
比丘尼滝15m | カラスアゲハ | |
林道終点手前 | 部屋滝の巻き | 比丘尼滝の巻き |
下山だけど登ります | プラ階段下ります | 導水路上を歩きます |
高倉神社 | ||