月出川支流ワサビ谷で今季初の沢歩き~♪【三重県】




沢装備を確認




2017年06月17日(快晴)


レポはケルト


piccoloさんが、2014年ヤブコギのレポを見てなが~く温存していたワサビ谷。
初級沢だけど、8m滝もあるのでロープワークやギヤの扱い訓練にはいいんじゃないかと出かけた。

スノーシューでは遊びに来ている三峰山、無積雪期に訪れるのは初めて!。

空梅雨で気温が安定しない毎日だけど、今日は気温が高いから今季初の沢歩きにはもってこい。
水量は少な目かな?、月出登山口横のワサビ谷を跨ぐ橋の袂から08:55入渓。

行くよ~ん

すぐに堰堤が現れ左岸巻、石ゴロゴロで足慣らしには丁度いい歩きだけど景観はイマイチ。


岩場に挟まれた連瀑や小滝を登って行く辺りから少しづつ様変わりして雰囲気がよくなってきた。


連瀑は、手掛かり足掛かりがあるので登りやすいけど、滑り落ちないように慎重に登って行く。
とにかくシャワーが気持ちいい。


ワクワク・ルンルンで進んで行ける沢だ。木が生い茂って日陰が多いけど、木の上は凄く晴れているのがわかる。


ホイセ!コラセ!

ふざけて小滝で座禅を組んで頭の上から思いっきり水を浴びたのでちと寒い(後で後悔する)。


ロープワーク練習ができる8mの滝へと09:50辿り着いた。


今回の課題は、シュリンゲを足掛かりにして登って行く練習。


piccoloさんが左岸巻で滝上へ向かうが、結構高巻きとなり下から見てると大丈夫かと心配になる。
待ってる間、滝下はまったく陽が射し込まないので、小滝で座禅した身体は寒くなってきた。


なんだ岩!こんな岩!

やっとpiccoloさんが滝上へと到着、ザイルをセットして懸垂下降で降りてくる。


冷え切った身体でロープワークどころじゃなくなったので、陽当たりのいい場所に移動して日向ぼっこする時間をいただく。


さぁ温まったので、2本のザイルそれぞれにアッセンダーとシュリンゲをセットする。


片方のアッセンダーには、もう1本短いシュリンゲでハーネスと繋ぎ身体が離れないようにセットする。


ヨイコラセ!

本当にこれで登れるんだろうか?説明を聞くが要領を得ず第一歩はモタついてしまう。


片足ずつ一歩一歩アッセンダーを上げシュリンゲに足を掛け慎重に登る。


中盤辺りで要領がわかってきたら、まぁなんと登りやすい事!、往生する事無く滝上に立つ。これは楽しい!!


ここで約80分を費やし11:20となったので、piccoloさんのお試しは次回となり、右岸を巻いて登って来たらこちらの方が楽に巻けたそうです。


ズリズリ~

今までpiccoloさん任せだった、ロープの引き上げや収納は今回から私もする。
先にも、斜瀑の滝や小滝が連続していて凄く楽しい。


水量も少なくなってきた。ランチ用の水を汲んだ方がいいかなぁと思っていたら、まだ大丈夫とのこと。


しばらく進んだところで、鹿さんの骨が下半身と上半身に分かれて沢に落ちていたウッ!汲まなくて良かった~。


楽チンですぅ~

両岸の尾根がなだらかになり、二次林の台地が広がり源流部が近くなってきた。


ミソサザイの巣が沢の水際すぐ横に転がっていたのをpiccoloさんが手にする!んん!?ということは以前も転がっていたのを見て近くに新しい巣を見つけたので探すとありました!。


水際の斜面が少し庇っぽく出た下に!よくよく見ると3つ繋がっています!!でもこれは少し古いようで空家かな?


慎重に~

次はタゴガエルの卵を発見、卵の中で成長している様子が伺える。神秘だ~。piccoloさんはホント目端が利くなぁ(^^)!。


いよいよ水量も減りランチ用の水を確保、まもなくで目の前が開けてきた。


3軒長屋の巣

沢の詰め上がりは急斜面が常ですが、なだらかで美しい草原と森が広がっている。
背景の青空とのコラボも素晴らしく、なんて綺麗なんだろう~♪。


源頭部から草原に踏み上がる、両側には広葉樹がある開けた草原へと出た。
なんという景色。凄い素敵な場所だ。


虫もほとんど居ないので蚊帳は不要、シートだけ広げ沢装備を外し、下山モードの服に着替える。


ヨイシャー最後の大登り~?

心地良い風が吹く中でランチタイムにする。
誰も居ないので素敵な空間を貸し切り状態。
少しゴロゴロして、14時ゆりわれ道で下山。


八丁平から見る山並みや下界の景色は霞んでいる。冬枯れの景色しか知らないけど、尾根に続く踏み跡が素敵~、なんかおとぎの国に入り込んだみたい♪。


前を行くpiccoloさんが立ち止まった!指で静かに!!と合図している!何々???。


タゴガエルの卵

指差す方を見ると、幹の陰にピーターラビット(ニホンノウサギ)だ~~。
足を忍ばせ近づき、写真!写真を撮らねば~~~~、ばっちり撮れた。メチャ可愛い。


毛並みは綺麗でお目目もパッチリ、後ろに何かぶら下がっているので♂かな(^^)。
3分程したら斜面を下って行ったので下り始める。


ふと下を見るとシルバーに光る草があちこちに群生していて綺麗。
piccoloさんが、下の斜面にたくさん群生しているはずやからとそちらへ移動。


まもなく八丁平に飛び出します

すごい綺麗だ~~~~~。9月には白い総包片と黄色い花のコラボで咲くヤマハハコだそうだ。
しばらくは道沿い日当たりの良い所にずーっと生えている。


足を進めると見つけたのは、ポップコーンのようにはじけたキノコで、焼け色が妙に美味しそうに見える。


つづら折れに下ると、まだ小さいが桑の実がたくさん生っていたり、近くにはヤマボウシの花も咲いている。


源頭部からニュルンと出ました(=^^=)

ピンクの可愛らしいイナモリソウも鑑賞しながらゆりわれ登山口に到着。


ここから月出登山口までゆるゆる林道を下ると、ナワシロイチゴが実をつけ始めていて熟したのが数個あった。


日当たりのいいのは、サクランボみたいな味がする。


実を付けた山椒の木もみっけ~、棘のある草を掻き分け山の斜面を下る~アイタタ~イタ~イ。
二人には丁度の量が採れた。山の神様ありがとう。


ひろ~~い

林道に戻ると、シーボルトミミズが何匹も干からびていてちょっと不気味~(3年周期があるそうだ)。しかしでかい。


林道沿いには、ピンクの萩の花や黄色いコゴメバオトギリの花が満開だ。
15時半過ぎに月出登山口着。


沢で存分に遊べ、様々な生態観察何もかもよかった~。
近場なので涼みがてらでも、ちょこちょこ来ようかなぁ!(^^)!



くるりんシダ イナモリソウ
(T_T) 転がっていたミソサザイの巣 源流部
タニウツギ ニホンノウサギ
ヤマハハコ ヤマハハコ ポップコーンキノコ?
桑の葉 桑の実 コバメバオトギリ
干からびちゃったシーボルトミミズ シカさん
ヤマボウシ 山椒

               

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