山ノ神の頭(1099.1m)〜馬ノ鞍峰(1177.8m)
2005年10月01日(晴れ)
 単独
(奈良県)
                             

台高山脈も高見山〜池木屋山までの縦走路は走破したが池木屋山から大台方面
は未踏の地。5月に囲炉裏村民の方々が歩かれたのを参考に出掛ける事に。

6時半に自宅を出発、R169を南下し大迫ダムで左折,入之波温泉前から北股川
沿いに林道を進み三之公川の三叉路で右折、ここまでは川遊びによく訪れたが登
山口は三之公川沿いの林道終点になっているが、途中から未舗装路(工事中かな?)
となり低速走行で走らせ舗装路に変わると真新しいバイオトイレが見え8時前に登山口着。

コースタイム  (全行程約8時間半)
明神出合08:05→山ノ神ノ頭10:20→父ヶ越11:05→地池越11:45→
馬ノ鞍峰13:50→三之公行宮址15:00→明神滝15:40→明神出合16:25

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周辺地図 3D地図 コ−ス断面図

←三之公明神出合登山口。
左手の階段が馬ノ鞍峰への登山口、山ノ神ノ頭へは右手の三之公川を渡り施設の横が登山口になっている。








←森と水の源流館施設。
事前に情報は得ていたので覚悟はしていた急登でしたが、確かにきつい!木を掴んでよじ登りながら身体を押し上げるような登りに(^^;;) アセアセ!何度も休憩しながらようやく稜線歩きとなり森の景色を見る余裕も。




←岩場の大きな窟
P773を過ぎ次のP904では直登しないで巻き道を歩くとすぐに現れる大きな窟、事前に調べていなければ見過ごしていただろうなぁ〜(=^^=) セルフタイマ−オン!ダッ〜シュ!かろうじて間に合う、まだ元気いっぱいである…。
そのまま巻き道を進むとP904からの道と合流、左下に数カ所あるヌタ場を過ぎ緩やかに登ると左にも下るテ−プがありキノコ股谷とマジックで書かれていたのでそのまま直進。
←Nのヒメシャラ。
テ−プを確認しながら緩やかな登りの稜線歩きをしていると右は植林、左はブナやミズナラの原生林となる広場が現れNのヒメシャラもすぐに目に付いたのでここで一休み、予定通りの時間である。






←鬱蒼とした森。
静かな森の中で樹に抱きついたり(=^^=) 覆い茂る緑を眺めたりしていたらあっと言う間に時間は過ぎてしまう!まだ先は長いので出発するか〜と気合いを入れ歩き出す。


←山ノ神ノ頭山頂。
所々にある大木に目を引かれながら進む事30分程で山ノ神の頭山頂着。
先ほどゆっくりと休憩したので写真だけ撮り進む事にする。
山頂から先に続くテ−プを頼りに下るとすぐに縦走路に出るが危うく南に向かうところだった!山頂からはすぐ北に降りないと縦走路の案内看板を見過ごしてしまう。念の為コンパスでもう一度確認して馬ノ鞍方面をロック。

←こんな尾根道も。
この縦走路はアップダウンのアップがかなりきつく長いやんなどと感じつつ途中広くなったりする場所ではテ−プを見失って行ったり来たりY(>_<、)Yしながらようやく12時前に地池越のプレ−トを見て一安心するが予定よりかなり時間オ−バ−している。ここに来て膝は大丈夫みたいだが両太股が少し攣りそうな感じなので消炎擦剤とコ−ルドスプレ−をこまめに塗りながら無理しないように歩き始めるが20分位しか効き目が無く少し焦り始める。
越えるピ−クも多くきつい登りと樹木に遮られ周辺の山が確認しにくいのとで今何処を歩いているのかも判断しにくい状態。
←馬ノ鞍峰山頂。
蒸し暑さもあるので3g用意したドリンクも残り僅か!
この時期にタオルの汗を絞るなんて考えてもいなかったしハエもしつこく付きまとってくるのには参った!。両太股も不調なのでこまめに休憩を重ねながら焦る心と身体を落ち着かせながらザックの中身を思い浮かべ最悪ビバ−クでもするかと考えつつスロ−ペ−スで歩き続ける事40分、大木の根の階段やシャクナゲが茂る細い道を登ると目の前に少し大きな石柱とプレ−トが見え始め馬ノ鞍峰と確信!この時の喜びは言い表せないぐらいのものでした!2時前に馬ノ鞍峰山頂着(V^−°)

←三之公行宮址。
やっと昼食!うどんでもしようと思って持参したがこの暑さと時間もないのでおにぎり2個を食べていると山頂直下から獣の吠え声が3度聞こえる、なんとも不気味で今まで聞いた事もない(゜゜;)/ギク!長居は無用!20分の滞在でザックを担ぐ。
縦走路はそのまま直進だが明神滝は山頂から左に折れ急な下りとなり樹を掴んだりしながら慎重に下る、
太股も回復してきたので楽になってきた。40分程で
2つの枯れた沢の合流地点を渡ると三之公行宮址着

ここからは道もしっかりしているので歩きやすく、谷に沿って明神滝まで30分ようやくシャツも半乾きに。
↑石板にはこう書かれていました。

南北朝統一の後も南朝の再興を期して万寿寺宮(尊義王)が二人の皇子自天王(尊秀王)を忠義王(河野宮)を伴ない北朝の追手から逃れるたのがこの地隠し平である。京の豪華絢爛たるくらしに比べこの山深い地での非慎な暮らしぶりはいかばかりであったろうか。


明神滝

←明神滝。
100m降りる案内板に従い滝壺前まで行くと囲炉裏村民の5月のレポの写真には無かった大きな倒木がど〜んと横たわり滝の上部右手にはこれまた大きなスズメバチの巣がぶら下がっているので、またもや長居は無用でさっさと退散!。
山頂までのしんどさが嘘みたいだなぁと思いながら快適に下ると樹の枝がガサガサと揺れている!サルが木の実を落としていたのでしばらく観察してから下ると今度はバサバサ〜とキジが走り出した!んん?!私は戌!桃太郎の世界やん!童謡を口ずさみながら登山口に戻ってきました。

帰宅してズボンを脱ぐと膝の下が血まみれ「(≧ロ≦)なんで〜?怪我してないのに?
痛くもないのに〜?拭って見ると赤く丸い点が2箇所!げぇ〜これヒルか!翌日車内
から干からびたヒルを発見!パンパンに膨らんでいました。サル観察の時か?


この縦走路は踏み跡やテ−プの確認が判りにくい箇所がありましたので複数で
歩かれるほうが望ましいと感じました。

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