猛暑日は避暑を兼ねて前鬼川遡行!【大峯】



梅雨中休みの快晴日♪


レポはケルト


2014年07月12日(快晴)

時々よじ登ります

2年振りの前鬼川、梅雨中休みの快晴で相当気温が高くなりそうということで予定していたが台風接近…。


10~11日、台風8号の影響でこの界隈の累計雨量が313mmとかなりの数値だったので、現地判断という事で出かけてみた。

池原ダムには多くの流木が浮いている、林道から見た不動七重の滝の水量も半端じゃなく少し心配でしたが、前鬼トンネル辺りから見た前鬼川にまったく濁りはなく、水量もそれほど心配した程じゃなかった。

7時、一番乗りで駐車地着、用意をして7時半出発~。


腰位まで浸かります

さあ一番乗りの入渓だ~!青空が広がり水温も低くなく絶好の沢日和なんだけど、流れに勢いがあるので慎重に探りながら進んで行く。


相変わらず水の色はきれいなブルーなのだが、とにかく水量が多いので油断すると足をすくわれそうになる。
いつも見る静かな佇まいのたまりは、今日は見られそうに無いみたいだ。


出来る限り遡行、腰まで浸かったり、大岩を乗り越えたり、無理せず右岸左岸を巻いたりしながら自然のアスレチックを楽しみ進んで行く。


2段10m滝

いつも簡単に歩けるところまで水流があったりで、水巾も広くなっている。いつもとは、違う楽しみ方が今日は出来そうだ。


1番目の見所、2段10m滝の勢いも凄い。この上はどうなっているんだろう。滝上の渡渉は、大丈夫かなぁ?

左岸残置ロープで滝上へ巻き上がり渡渉する流れを見るとやはり凄い勢いなので無理!そのまま左岸高巻きして下りる。ナメも今日は、雛段状流れになっている.

深さが20cmくらいでも、流れの勢いで足を持っていかれそうになるので小股歩きで慎重に進んで行く。


ナメ歩き~♪

途中途中で深い切れ目があるのでpiccoloさんの腕を借りて渡渉。


ちょっとでもバランスを崩すと足を持っていかれそうになり「1枚岩の流れを横切る時の足の置き位置は、頂点から少し上流側」と注意を受けながら渡る。間違ったら水の勢いでえらいことになってしまう。


余儀なく高巻きする所が何度か出てきた。ちょっと登り過ぎたりと下るのも木の根に助けてもらいながらなんとかしのいだ。


これはこれで何倍も楽しいかも!!


高巻きしま~す

おたまちゃんもいつもは何十と黒い固たまりでゆるい流れの中で揺らいでいるが、今日はまばらに岩の内側で凌いでいる様。


増水で出来た水溜りがいくつも出来ていて、各溜まりにはイモリが居住!1m以下の溜まりでは1匹、1m以上では3匹でシェアしている感じ~。前鬼でこんなにイモリを見たのは初めてかも。


小石かと思っていたら動くので良く見ると、手のひらサイズのヒキガエルとも沢山出くわしたり、大きなミミズか?と思ったらヤマカガシ(毒蛇30cmくらい)の子供で、首の黄色が綺麗な発色で3匹見たかな。


へばりついて巻いています

手のひらサイズのサンショウウオ、柄があったり、こちらも3匹。沢山の生き物にも出会えた。


湧水が流れ込む美しい廊下に着いて、右岸奥の方から湧水が流れ落ちる様子を見に行った。あちこちから湧き出て流れ落ちる水量も凄くて何万トンの放出なんだろう?


箱状廊下のブルーのたまりに勢い良く流れ落ちる滝の飛沫が凄い。


これは、この先のミニナイアガラの滝も期待できるなあ~!!


箱状廊下

ミニナイアガラ(赤い岩壁で湧水のスダレ状滝)の滝もあちらこちらから流れて落ちる湧水の量が半端無い。


期待以上のど迫力地帯になっていた。奥の苔生した湧水の滝も美しい!こんな素晴らしい景観を見せてくれる“地球”って凄いなあとしみじみと感じた。


垢離取場を目指すが、巨岩帯をぬうように流れる水量もきついのでここは左岸を巻いて垢離取場へと到着。ここの泉も増水で広がっていた。


10時半、美しい景観の中でランチタイムとする。


湧水帯

すると全身ズブ濡れで来た20代のカップルが「今日は最高ですね!」と言い残し休憩もせず先へと進んでいかれた。さすが!体力があるね~!と感心した。


岩には羽が退化したフキバッタがのんびりと歩いていて、その動向観察したりと誰も来ないのでゆっくりとここの景観を楽しんだ後は、このすぐ上流にあるエメラルドグリーンの淵までお散歩。


ここの滝は、左岸から流れ落ちてくる湧水の滝と一体になっていて、今日は特に勢い激しく凄い景観になっていた。


ブチサンショウウオ?

今日はここで泳ぐと危ないなあ。
垢離取場へと戻ると、また違うカップルの若者が食事休憩していた。今日は、20代しか見ないねf(^^;)。


彼らは登山道で戻る為、登山靴に履き替えていたが、私たちは往路の前鬼川を下る。


時間はたっぷりあるので一つ一つの見所をゆっくり堪能しながら、お気に入り箇所が増えていった。


ドンブラコッコ

これだけの景観をゆっくり楽しみながら戻るのははじめてかも~。真夏なら夕立なんかもあったりするけど、今日は心配無用の快晴“沢日和~”。


深みに飛び込んだり、どんぶらこっこと流されたり~で15時駐車地着。


遡行時は貸切状態で凄く楽しめた~♪なんてラッキーな日だったんだろう!!


来週も楽しみだなぁ~♪



ヨイコラショ! 2段10m滝 2段10m滝上
2段10m滝上渡渉不能で高巻き中 ナメ~
大雨後に現れるナヨ左岸の滝
箱状廊下 垢離取場
湧水の滝 湧水の滝
飛翔虹 イモリミユキ?
フキバッタ ヤマカガシ ブチ?サンショウウオ
湧き口 湧水の滝

               




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