肩ノ小屋北岳〜白根御池〜広河原【南ア】


2日目


2009年08月13〜14日(霧のち晴れ)
 
                             
夜中、何度か風の音で目を覚ましたが、雨は降る事なくAM4時前テン泊者のざわめきで目覚める、天候は?と好天を期待しながらテントから顔を出すが、ガスで真っ白け〜Y(>_<、)Y、ケルトさんは“グ〜ス−ピ〜”居心地がよすぎるのか?いっこうに起きる気配なしf(^^;)‘朝でっせ〜!起きや〜’の声にここは何処?てな感じの寝ぼけ眼(^ ^;)ゞ。
さっさと朝食を済まし手際よくテントを撤収、5時過ぎにはテン場をあとに小屋横から北岳へと向かう

コ−ス
8月14日 コースタイム(全行程約7時間半・全歩行距離約8km)

肩ノ小屋05:10〜06:15北岳06:50〜07:20肩ノ小屋08:00〜09:40白根御池小屋10:20〜12:45広河原

←太陽SUN!顔を出せ〜〜の願い届かずf(^^;)。
小屋横から高山植物を写真に撮りつつガスに覆われた岩稜帯の道をジグザグに登り始めるが、小屋から30分ほどで足を止めるケルトさん、展望なし!数十メ−トル先しか見えず、気温は低いが湿度は高く雨具の中はムレムレ、昨日の人工蘇生の事を聞かされた事による精神的な面でモチベ−ションは上がらずのようだ。
農鳥小屋までも歩けるような雰囲気でもないし、この天候で濃いガスの中を縦走する意味もないので今回は白峰三山縦走を中止、ケルトさんのザックをデポして北岳で折り返す事にする。
←山頂。
身も心も軽くなったのかそこからは高山植物を見たり、周囲に目を向ける余裕もf(^^;)、僕は少しでも鍛える為とザックをデポせず背負っている。
浮き石を落とさないよう足元に注意しながら、いくつかのケルンやピ−クを乗り越え、天候良ければ山頂はもう見えてもいい所まで来てるんだろうと思いながら登り詰めていると、ガスの中から人の声が聞こえはじめ山頂だ!と感じる。
360°ガスに覆われてはいるが、3.193mの山名板を見て日本第二の標高に登った事を実感、奈良を飛び出しはじめてのアルプス遠征なのでしばし贅沢な気分に浸る(=^_^=)。

←小屋から北、甲斐駒はいい眺めなんだけどなぁ〜。
旧3192m標柱を見に行ったのだが、ここから先はもっとガスが濃く、縦走中止は良い判断だったような!。
少しだけでも眺望が見られたら…と時間潰しで高山植物を撮ったりしながら山頂付近をウロウロ、しかし一度も展望を見る事なく身体も冷えてきたので山頂をあとにする。
小屋を見下ろせる斜面からは本日初の眺望が!甲斐駒や仙丈岳、雲海の向こうには北アルプスの山並みも!ここまで北岳の甲斐があったというもんです(。_・) トテッ
小屋に戻れば何か慌ただしい雰囲気、ロ−プと丸太で担架を製作、その後担架にはブル−シ−トに包まれたご遺体が乗せられ小屋前へと戻ってきた、きっと昨日の方だ…。
←白根御池小屋。
小屋主人が‘ヘリが着ますので道を閉鎖します’との事だったのでヘリが来る前に小屋をあとにすると、10分ほどで県警ヘリが頭上を通過する。

下りは大樺沢二俣と白根御池小屋分岐を左にとり小屋へ、すぐ下の開けた場所で菅笠を被り“劔岳 点の記”を思い起こせるような姿の6人パ−ティが休憩している、すぐ横でザックを降ろし見てみれば高校のワンダ−フォ−ゲル部のようで、新入生らしき3人は引き継がれてきたのであろうと思われる使いこなされた100Lくらいのザックを担当!大鍋もぶら下がり見た目35kgはあるだろうな!、出発を見たがサポ−トしてもらいようやく担いでいる。

←広河原バス停。
先輩の号令でゆっくりと登りだした、このような若者の後ろ姿を見ていると目頭が熱くなり思わず心の中で“ガンバレよ!”、姿が見えなくなっても先輩の励ます声は何度も聞こえとても清々しい気持ちにさせられた。あの子達から比べれば…こんなザックしれてるね!と顔を見合わせ下り始めるが、ここからは結構な激下りがあり重いザックが腰と肩にズシズシY(>_<、)Y、小屋前に着くなりベンチに腰掛け大休止!ここでテン泊しようか!とも考えましたがまだ10時前、奈良田温泉に浸かってから考えよう!と尾根道をズンズン下る、広河原山荘まで近いようでむちゃ長かった〜!バス停に着いた時はヨレヨレ〜のクタクタ〜。

奈良田温泉の休憩所で閉店となる5時まで大休憩、受付の方に付近でキャンプできる場所ありますか?と尋ねると‘早川町は指定場所以外全域キャンプ禁止なんです’との事、仕方なく帰り道に某場所で夕食を自炊、移動してから某場所でテント泊、せっかくここまできたのだからとブラブラ観光しながら帰奈良?したのでした。
予定していた白峰三山テン泊縦走は断念したが、また来年?計画する楽しみという事で。

お花(調べないと分からないんですぅ(’’;))と風景スライドショ−は後日アップしますので待っててねf(^^;)。
一日目に戻る

歩き始めからY(>_<、)Y 賑わってきました 旧山名柱から南は…
お地蔵様二体 バンダナショット 小屋側から北岳方面
小屋から北西方面 ご遺体搬送用担架製作中 ご遺体は黒いテントに安置
稜線を境に西は晴れ東は曇 チングルマは木なんですよ 日本で一番












[PR]動画