地蔵岳2764m観音岳2840m薬師岳2780m【南ア】


【一日目】段差の厳しいドンドコ沢道だけど


いろんな滝が見られるよ~♪ 





レポはケルト



2013年08月13~14日(快晴)
           ル-トはこちらのレポ
今年、富士山が世界遺産登録された。
20代の時に富士山登山をして、ここは遠目から見る山だと感じた。ということで、富士山を見ながら歩きたい!!という願いで、鳳凰三山縦走に白羽の矢が打たれた。

piccoloさんの事前調査によると、青木鉱泉より中道登山口に駐車した方が40分短縮になるということで、まずは青木鉱泉目指して舗装された林道を走行していると鹿・ハクビシン・ヒメネズミ・たぬきと動物オンパレードでナイトサファリみたいだった。

青木鉱泉手前の橋を渡らずに未舗装林道へと直進して中道登山口まで向かう事となるが悪路だ!。バーストするんじゃないかとヒヤヒヤもの。薬師岳の案内看板頼りにガタゴト低速走行する事約20分程で中道登山口着。用意をして明るくなり始めたAM5時前に出発~。

久々のテン泊、今回は歩荷練習をしていないので、荷物の重量に負けないか?とちょっと心配。林道を少し戻り、最初の分岐を左折れ、次のY分岐はゲ-トのある右林道へ。ゲ-トを抜ければまもなくでドンドコ沢に突き当たる。

最初は歩きやすかったのに…

沢の凹型堰堤上を対岸に渡り、右へ20m程進んで斜面を少し登れば青木鉱泉からのドントコ沢道に出る。


「最初は、なだらかでいいねえ、ずーっとこんな道だったら助かるのに。」周りの景観も緑が深く綺麗!
なんていいとこなんだろうと感動。前後には誰もいてないので、早目の出発は正解だね。と重たい荷物を忘れるくらいの景観の中、歩いていると若者が一人、トレランで通り過ぎて行った。


「こんな所をトレランするんだね」と軽快に去る若者の後ろ姿を見送る。


いくつかの枝谷を横切ります

汗の量が半端なくなってきたが、沢沿いを歩いていけるので水場に出ては小休止、汗を洗い流し汗臭くならないので凄く助かる。


鳳凰の滝を過ぎると徐々に急登になってきて、段差の高い登りが多くなり、荷物の重さが堪えるようになってきた。きつい~(ToT)


かなりのペ-スダウンとなる。やっぱり前もって歩荷練習しとけばよかったと後悔してしまう。
ここんとこ沢登りばっかりしていたので重たい荷物に慣れていなかったから、余計に疲労感が出る。


南精進ヶ滝

いろんなお花や見所の滝が迎えてくれるひと時の癒しが何度か訪れてくれるので息抜きとなる。


南精進ヶ滝は、周りの岩が白くて女性っぽい美しさがある。見所滝では、ここが一番よかったです。つらいつらいと言いながらも滝は全て見に行きました。


何時になったら、鳳凰小屋が出てくるんだろう、先が見えない苦しさが出てきた~下ってくる人たちと会話を交わす。「どちらから?」「こちらの道は半端ないですね」とそう言えば後ろから登ってくる人が少ないなあと感じた。このコースはめちゃくちゃきついんじゃないか?かなりの亀足なので、もっと追い抜かれてもおかしくないのに。


ドンドコ沢最後の滝となる五色滝では真っ赤な野イチゴがワンサカ実っていた。「キャー夢見ていた光景」「色が美味しそうだし、野イチゴの木だらけだ~」日が当たっている方の実は、凄く甘い。


なんちゅう道や!

子供の頃、絵本で見てこんなの外国でしか見られない光景やろうと思っていたのに、今、目の前に現実に現れた。


「わあ~うれしいなあ」いっぱい摘みたいところだが、そんなことに費やしている時間は無い。さっきまでの大変さを全て忘れていた。後ろ髪を引かれながら、その場を後にする。


PM12時過ぎ、少し開けたなだらかな涸沢に出てきた、「ここまできたら鳳凰小屋が近いで」とpiccoloさん。「えっ本当?」うれしいがかなりの疲労がたまっているので、ここで小休止。


石に座ってぼけ~っとしていると目の前に「あれ?」ワイルドストロベリーのようなイチゴが赤い実を付けているではないか~~~~「凄い\(~o~)/」「でも形が三角じゃあないなぁ」いまいち分からないので、観賞だけにした。こんなところでまたまたうれしい出来事。かわいい~そんなことで感激しているとハーブ系の匂いがする。なんかこの葉っぱ見たことあるような?ちぎって嗅ぐとすごくいい香り。


潤いの水で蘇ります(=^^=)

なんのハーブか思い出せない。ここはミニ庭園みたいだ。自然に生えているのを見つけられてうれしい!ここで休憩していなかったら、見落としてたかも。ある意味、この疲労のおかげだf(^^;)。元気をもらったので歩き出す。


「全然、小屋近くないやん?」と独り言を言いながら、やっとのことで鳳凰小屋に到着~亀足すぎたのでテント場が埋まっていないか心配だった。
小屋のおじさんのお話では例年13日は小屋もテン場も空いているとのこと。


ラッキーだ。テント場を見るとまだ3張りくらい。いい場所を陣取った。


ここは、トイレも手入れが行き届いて綺麗だ。水も美味しくて無料!!テントを設営して、昼食後お昼寝をする。疲れていたのでがっつり寝てしまった。


シャリバテ気味です

15時過ぎに起きて、本日最後の予定!オベリスクに行くのだ~。お天気は曇っている感じ。小屋のおじさんが朝と夕方は晴れることが多いって言ってたな。


上で晴れることを信じて飲み物とタオルだけ持って、いざ出発。空身だと楽だ~、道は急登なのであのザックを担いでいたら堪えるなぁ。

稜線近くまで登ると砂地なので余計に大変だけどオベリスクが大きく見えてきて、「お~~~」と思うが、なかなか辿りつけない。近そうで遠い。


かわいいピンク色のタカネビランジがあちこちに咲いているので、それが心の支えになってなんとか頑張れる。


曇っていた空も晴れてきた。小屋のおじさんの話は本当だった。やったね!!上まで来ると何体かのお地蔵さんが迎えてくれる。


苔むした森

近くで見るオベリスクは、かなり大きく目の前の岩場を登って行かなければならない!これまたきついなあ。


でも、こんな時間なのでオベリスクは、貸しきり状態。晴れてくるし貸切状態だし、いいこと尽くし!!


piccoloさんが頂上目指そうとウロウロしながらアタックするが、数m先のロ-プまで手が届かない。
クライミングシューズじゃないと無理っぽいみたいです。私も後追いしましたが…Y(>_<、)Y。


ようやく鳳凰小屋

下に降りて、団体のお地蔵さんが並んでいる賽の河原へと移動。


山の頂上で団体のお地蔵さんが見られるって面白い。そしていろんな思いが込められているんだなぁと一体一体見て廻る。木彫りのかわいらしいお地蔵様もおられました。


時間は16時過ぎ。テン場へ戻って夕食の用意が待っている。下りは、砂地なのでスイスイと降りていけました(忍者になったような感じ)。


おぉ~オベリスク

テン場へ戻ると大学のサークルなのか若い人たちのパーティが2組ほど居て、それぞれテントを張っていた。


暗くなる前に用意を済まそうと小屋前の木のテーブルのところで焼肉をする。疲れた身体には、めちゃ染み入る美味しさ!!デリ~~シャス!!!(^^)!


大学のサークルの人たちは食べ終わった後、反省会・天気図の読み方講習、明日の打ち合わせをしている。


挑戦するも撤退です

私も昔、登山部にいたとき、そんなことしていたなぁと昔を思い出した。


19時過ぎでもテン場は、まだまだ余裕がある。お盆は13日が狙い目ですよ!


前週末は、満員だったよう。ここはなんだか若者達が多く見受けられる!。


上から見れば~

小屋のお花畑を眺める。いろんなお花をうまい配置で植えてある。なかなか見応えあるなあ、水場の下もお花畑になっている。


テントに戻り、「翌日は3時半起きだがペルセウス座流星群は見られるかなあ?」と思いつつ20時には就寝。


ふと24時過ぎに目覚め、テントから空を見上げるとキラキラ光る星空!。piccoloさんを起こして、小屋前の木のテーブルの所へ行くが誰も起きてない。流星に興味ないのかなあ?。



賽の河原のお地蔵様

流星は?見上げるがなかなか流れてくれないなぁ、すると「あっ今流れた!!」piccoloさんも違う方角で見たよう。



3本くらい見られた。起きた甲斐があったわ♪テントに戻って、「明日は富士山見ながら歩けるように~」と願いながら再び就寝~。

                                                  二日目に続く

                                                    




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